ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

甘木鉄道甘木線

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甘木鉄道甘木線基山駅甘木駅を結ぶ13.7kmのローカル線。

国鉄甘木線から引き継ぎ、1986年(昭和61年)4月に開業しました。

実は、私は甘木鉄道に一度乗ったことがあるのですが、うんと小さいころで記憶の欠片もありません。

それで、私の完乗計画では「未乗」という扱いにしていました。

だから(覚えてないけど)、何十年ぶりの乗車ということで、まるで長年逢えなかった人とご対面するかのような思いでした。






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待合室でサンドウィッチを食べ切り、15時11分発に乗ります。

途中駅なので、まずはいったん基山駅に行き、引き返して甘木駅へと向かいます。

古いアルバム写真で見たレールバスではありませんでしたが、色はあの頃を継承していて、どこか懐かしさを覚えました。







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15時18分、基山駅着。

時々、起終点で整列乗車のために、一度降りなければならないことがありますが、運転士さんに訊いたところ、乗りっぱなしでも大丈夫とのことでした。

ぽつぽつと乗客が入ってきますが、半分にも満たない乗車率のようで、私は眺めの良いボックスシートに移動しました。







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「あかいきつね」の看板を掲げた東洋水産を目の前に眺め、抜けると農村地帯が現れます




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大分自動車道と並走し、高架になって先ほどの小郡駅、さらに高架が続いて大板井駅に停まります。





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あとは田畑が広がるのどかな所をトコトコ走ります。

西太刀洗駅前には、「ボンタンアメ」工場を見ます。

子どもの頃、時々食べることがあったボンタンアメも、ここ10年以上口にしてないことを思い出しました。

キャラメルのようにいつまでも歯にくっつき、そのために妙な甘さとボンタンの香りが続いて、あまり好きではなかったのですが、久しぶりにまた味わいたくなってきます。

写真に収めることはできませんでしたが、進行方向左手にコスモス畑が広がり、秋の彩を添えていました。






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甘木駅の手前で、西鉄甘木線が寄ってきますが、「あなたとは一緒になれませんよ」とばかりに離れ、哀れ婚約不履行の様子を見ているかのような気持ちになりました。

15時57分、終点の甘木駅に到着。






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甘木線の車体色にもいろいろあって、私が乗ったのが原形色のようですね。

車両基地と本社機能を持ち、起終点の風格があります。


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しかし、のんきに駅を眺めたり写真を撮ったりする暇はありません。

次の西鉄甘木線が16時2分発と、乗り換え時間がたったの5分。

何十年ぶりの甘木鉄道とはあっけない別れ方だけど、この16時2分発を逃すと30分も来ないので、なんとしても乗らなければなりません。

急いで西鉄甘木駅に向かいます。(続く)