西鉄甘木線、天神大牟田線2(宮の陣~西鉄二日市)
16時2分発の列車に乗るには、あと5分しかない。
初めて訪れた駅だから、勝手が分からない中、スマホの地図アプリを見て、急いで歩く。
駅舎を見つけるやいなや、駅員さんに「旅名人の九州満喫きっぷ」を見せます。
わざわざ自動券売機できっぷを買う手間が省けますから、本当に助かりました。
車外スピーカーから発車ベルが鳴り、荷物とともに2番線の電車に飛び乗る。
間一髪で間に合いました。
車窓は甘木鉄道と同様、平凡な田畑地帯が続き、駅周辺に住宅街が形成されているぐらいです。
こういう平坦な所を走っているはずなのに、不思議とカーブが多いのは、元が三井電気軌道という路面電車規格で造られたせいなのでしょう。
そのため、横揺れは頻繁に起こりますが、比較的新しい車両のため、縦揺れに関しては甚だしいものではありません。
住宅街に入ると、ちょうど下校時間らしく、黄色い帽子をかぶり、ランドセルを背負った子供たちが、1列で帰っています。
中には、大人の目を盗んで、列からはみ出たり、前に走ったりするやんちゃ坊もいます。
そのうち列の人数が2人、1人と減っていき、通学路の末端部分に来たようです。
目の前にある、久留米市立宮の陣小学校を由来としており、開業当初は宮の陣学校前という名前でした。
およそ30分の乗車で、16時33分、宮の陣駅に着きました。
もちろん乗車券だけで乗れます。
高校生など若い人が多いですね。
停車駅の数はさすがに特急より多いものの、スピードに関しては特急に引けを取らないものでした。