ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

長崎本線(諫早~長与~浦上)

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諫早駅、9時31分に降りて、次の列車は9時50分発です。

19分の接続で、悪くないですね。

この列車は、2つ先の喜々津駅から長与駅を経由して長崎駅に至るというもので、いわゆる旧線の23.5km区間を通ります。

特急や快速、普通電車は、ことごとく市布駅を経由する新線区間を通ってしまい、旧線は1~2時間に1本しかない純然たるローカル線です。

実は、この区間も昨年暮れに長崎駅から乗ろうとしたのですが、けしからぬことに、人身事故で運転見合わせという憂き目に遭いました。

直後に特急列車があったおかげで、その後の島原鉄道にまで被害を及ばさずに済みましたが、旧線は絶望のどん底に突き落とされ、泣く泣く諦めざるを得ませんでした。

今回はそのリベンジも兼ねてやってきたわけですから、あの時味わった屈辱と、味わえなかった景色を頭に刻み付けてやるという、気合の入り方からして違いました。







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大村線からの列車がやってきました。

これが旧線を経由する普通列車で、2両編成のディーゼルカー

しかし、その古い見た目とは裏腹に、座席は転換クロスシートとなかなか上等な設備を持っています。

進行方向右側かつ窓寄りの席に座りました。








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喜々津駅を出ると、右手に大村湾の入り江が広がります。

凪いだ海が真下まで迫り、浅瀬には底まで透き通っています。

そのうち海上に点在する島や岩が見え、大草駅まで続きます。

のんびりとした速度にゆったりとした海を眺めると、さっきまでリベンジに燃え上がっていた勢いがすっかり鎮火し、雲に乗ったようなふわふわとした気持ちに変わっていきます。







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大草駅大村湾と分かれ、こんどは丘陵の中へと鈍進します。

ミカンの木が並び、段々畑にも及んでいます。

谷が狭まってトンネルを抜け、本川内駅を過ぎても丘陵地帯が続き、急に垢抜けた街が現れると、長与駅です。

長与は自治体単位では「町」とされていますが、駅前の立派なビル群を見ると、むしろ「市」に転換しても良いぐらいで、まあ長崎市ベッドタウンの印象をもちます。

現に平成28年度の人口は42359人で、これは私の住んでいる所(市)と変わりません。

そういうわけで、この駅からどしどし乗ってきます。






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稠密(ちゅうみつ)な住宅街を、列車はマイペースにドコドコ走り、10時32分、浦上駅に着きました。






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駅前に自転車やバイクがズラーっと詰めるように並んでいました。

これで、念願の長崎本線の旧線区間をやっつけ、リベンジを果たすことができました。

JR線は、残すところ吉都線のみです。

駅前に長崎電気軌道浦上駅前停留場があり、次はこの路線群です。(続く)