ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

グラバー園、長崎電気軌道1号系統

長崎電気軌道の石橋停留場で降り、時刻は午後1時を過ぎたので、そろそろ昼飯をと思って、周囲を見回しましたが、適当な店が見つかりません。

長崎市は人気観光地ということで、飲食店はそこら中にあるだろうという見通しを付けたのが、スイーツな考えでした。。。

今さら中華街に戻るのも面倒なので、空腹を我慢して、近くの観光地に行くことにします。






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やって来たのは、グラバースカイロードです。

グラバー園に続く道ですが、上に行くのにエレベーターを使います。

このエレベーターは、垂直ではなく、斜面を上がるタイプで、言うなればエレベーターとケーブルカーを足して2で割ったような乗り物です。

これは初めての体験でした。

もちろん料金は無料で、上がっていく際には、外の景色を眺めることができます。

ほんのわずかで5階に着き、外に出ると、周辺は住宅街でした。





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さらに、エレベーターで上へと上がります。

こんどは通常の垂直式です。







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最上階からの眺めは、それはもう長崎市街地が一望できます。

港、市街地、そして山という図は、函館山から眺めた時とそっくりで、これは確かに夜景が綺麗だなと想像できます。

展望を味わったところで、グラバー園(第2ゲート)へ入場です。







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入り口からすぐの所、旧三菱第2ドックハウスの2階から外の景色を眺めます。

長崎湾を隔てて架かっているのは、長崎めがみ大橋です。

一方、港で停泊している大型船は、「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」というクルーズ船で、午前7時から着岸しています。

19時出港ですから、滞在時間は12時間で、観光するには十分です。

長崎の次は上海に行くそうで、ああいうのを利用するお客さんはみんな富裕層なのでしょう。

私にはたぶん一生縁のない世界ですが、多くの人からは羨望(せんぼう)の的になりますね。







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旧オルト住宅(上)や旧グラバー住宅(下)、旧リンガー住宅など、いろんな建築物を見物します。

いずれも実業家として成功を収めた人たちの住宅です。

平屋建てで、中こそ赤い絨毯(じゅうたん)が敷かれた西洋風ですが、外壁や屋根瓦は和風という折衷式となっています。

建築の際、日本人も一役買ったみたいですね。

中の展示品を見ると、食器とかグラスとか、いちいち凝ったものを使っていたらしい物が並んでいました。







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出口を抜けて、オランダ坂を下っていくと、まあ観光客の多いこと。

とくに中学・高校生が多く、修学旅行の思い出に写真を撮ったり友達と騒いだりと、普段校則で締め付けられているのを発散するかのように浮足立っていました。

ここで昼食をとろうかとも考えましたが、これだけの観光客の中で1人食べるのはやはり気が引け、余所で食べることにしました。

それで、最寄りの大浦天主堂(旧:大浦天主堂下)停留場から路面電車に乗り、3つ目の新地中華街(旧:築町)で適当なお店がないか探しました。

時刻は午後2時半を過ぎました。





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繁華街であり、名店が並ぶだけあって、こちらも観光客に人気ですね。

ツアーの団体客もズラーっと並んで歩いていたり。

私は高い料理に興味はなかったので、手軽に食べられそうなチャンポンをいただきました。

大盛りを頼んだ覚えがないのに、麺の上には五目野菜がどっさりのっていて、食べ切った頃には、お腹がパンパンにふくれました。

夕食が心配になってきます。。。






午後3時が過ぎ、そろそろ長崎駅に戻らねばと、新地中華街停留場に戻りましたが、相変わらずホームから溢れんばかりの人(とくに中高生)の多さにうんざりしましたが、こういう観光客が路面電車の収入源になっていますから、本来は喜ばしいことです。

1号系統の赤迫行きは低床電車で、学生は乗らず、みんな石橋方面の5号線を利用するようでしたから、混雑は大したことありませんでした。

狭い通り沿いに右手の出島をぐるりと回り、大通りに出て進むと、長崎駅前です。






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これで長崎電気軌道は完乗しました。

観光地には2カ所しか行けなかったけど、次に来るときはもう乗りつぶしという有閑階級的遊戯をしなくていいから、純粋に観光を楽しめそうです。

コインロッカーからキャリーバッグを取り出し、長崎へ向かいます。(続く)