長崎電気軌道4号系統、5号系統、崇福寺
2.9kmしかないこの系統は、利用者がいちばん少なく、本数も1時間に5本(12分間隔)しかありません。
まあ、伊予鉄道市内電車(本町線)が1時間に1~2本しかないのに比べれば、十分多いですけど。
そのためか、終点の崇福寺まで空席が目に付き、もっとも快適な乗車時間を過ごすことができました。
ここでは、国宝の崇福寺を観光します。
朱色の門構えはいかにも中国らしい趣ですね。
階段が多く、バリアフリーとは縁遠い境内です。
「1629年(寛永6年)、長崎に逗留(とうりゅう)していた明の福州人たちは、故郷の福州の僧超然を迎えて、寺を造りました。
造りは明の末期~清の初期にかけての様式が特徴で、当時の福州人たちは、ここに来ることで、故郷を懐かしんでいたのでしょう。
建物や文化財はまとまって配置されていて、全体的に小ぢんまりとしています。
「大釜」や鐘鼓楼などがありますが、見る物は少なく、サクッと観光するには好都合でしょう。
観光客も少ないですから、落ち着いて見物するには良いと思います。
崇福寺停留場に戻り、1号線に乗ります。
次に目指す場所は石橋で、これは新地中華街で5号線に乗り換えです。
乗り継ぎ駅に着くと、ホームにはとんでもない量の人が待っていました。
一般観光客だけでなく、とくに小・中学生、高校生が多く、狭いホームから溢れんばかりでした。
そういえば、この時期はちょうど修学旅行のシーズンで、長崎はまさに格好の地。。。
石橋行きの電車が来たけど、すし詰め状態の車内は、あの4号線の時とは雲泥の差でした。
あまりの多さに電車がなかなか発車できない有様でしたが、扉付近に立っている人が無理矢理中へ詰めてやっと出発です。
こんなのが終点まで続くのかと青ざめましたが、子ども達は大浦天主堂でどっと吐き出されるように降りて行きました。
おかげで車内はだいぶスッキリしましたが、次が終点の石橋です。
石橋停留場に着きました。
ここも坂の途中に設けられています。
停留場の前の案内板に、「グラバースカイロード」という字が目に留まり、興味深かったので、そちらへ行ってみることにしました。(続く)