ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

与那国島8(久部良~空港~祖納、花酒)

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久部良バリと製塩所の廃墟を見た後、県道に戻って、祖納(そない)に向けて発進です。

久部良集落を抜けると、周囲に民家はなく、工事現場や牛小屋、それから北牧場を見る程度です。

道は相変わらず起伏があるものの、東崎から比川までの時に比べれば大したことなく、上り坂を歩く時間は短く済みました。

けれど、県道を飛ばす車のドライバーから見れば、やはり自転車で周るなど狂気の沙汰に近いのかもしれません。

事実、自転車で行き違うのが、1回か2回しかありませんでした。

その代わり、県道を走っている人はよく見かけ、これは11月10日(土)に開催される「日本最西端与那国島一周マラソン大会」のためと思われます。

1周25kmで、私が自転車で喘ぎながら通ってきたのとほぼ同じコースです。

こんなに坂の多い道では、さぞや厳しいコースだと察しますが、ランナーはもう十分承知の上で、練習しているのでしょう。








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20分ほど進んで、空港前に着きました。

久部良からここまでの道は比較的楽でした。

ここから祖納までは、およそ2.5kmで、1回急な上り坂が控えています。

坂を上り切った所にホテルと土産屋があり、私は土産屋に入って、花酒を買いました。







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※写真は、自宅で撮影

泡盛の中でも、与那国島でつくられたアルコール度数60度以上のものを「花酒」(はなさき)と呼ばれます。

私は何を血迷ったのか、販売されている花酒の中で最も高い65度の「まいふな」を選んでしまいました。

「まいふな」とは、与那国の方言で「お利口さん」という意味らしいです。

後日、自宅にて、原酒で飲んでみたら、それはもう花が勢いよく咲き乱れるぐらい、口の中でアルコールと香りが爆発しました。

なにしろ、火がつくほどアルコール度数が高い代物ですから、むせて危うくのどが火傷しかけるところでした。

水と酒を8:2の割合にしても、伸びが凄まじいです。

実は、私は泡盛の妙な甘さが苦手なのですが、慣れとは怖いもので、毎日チビチビと飲むうちに、いつまでも残り続ける香りが癖になって、ついに美味しさを感じるほど、Mな舌に変貌してしまいました。

そういう強烈な酒ですが、1本5000円と、懐の寂しい私にはなかなかの値段でした。

でも、せっかく与那国島に来たのだし、あのナーマ浜でのボランティア清掃を見たこともありますから、買わずにいられませんでした。







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酒の後日談はこのぐらいにして、土産屋を出て、県道に戻ります。

沿道に咲く赤いハイビスカスが綺麗に咲いています。

右手には、てっぺんが少しせり出したように屹立する「ティンダナバ」の姿がありました。







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下り坂を経て、祖納集落に戻りました。

時刻は午後4時で、ここを出発したのが午前9時半ですから、およそ6時間半で島を1周したことになります。

はじめから1周しようなんて企図したわけではなかったのですが、結果的にはそうなりました。

とはいえ、夕食は午後6時とまだ時間があるので、とりあえず「DiDi与那国交流館」に行ってみることにしました。




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こちらも立派な赤い屋根瓦を敷き詰めた建物。

主に与那国の歴史に関する物が展示されていました。

古代遺跡なんかも発掘されてるんですね。

そのほか、民具・芸能・食の体験コースも用意されていて、これらは事前に予約が必要とのことで、計画に組み入れれば良かったなと後悔しました。





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酒蔵の見学とかもしたかったけど、日曜日の今日はお休み。。。

あとは集落内を適当にぐるりと見て回ります。






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沖縄の一部の民家で見かける「石敢當」(いしがんとう)。

魔除けとして知られていますね。

石垣島ではよく見かけましたが、与那国では多くありませんでした。

一体どういうことなのだろうと、あとで宿の女将さんに伺ってみたら、道の突き当りの家に付いているとのことでした。






午後5時前に宿に戻り、シャワーを浴びて、お待ちかねの夕食です。(続く)