琉球エアコミューター[RAC]724(与那国空港~那覇空港)
中に入っても、小さな空港だから見るものはなく、かといって空港の周囲には何もありませんから、暇を持て余します。
ロビーの椅子に座って待っていると、後ろの売店でおばあちゃんが機織りをしていました。
近寄って見てみたいのですが、野次馬だと思われたら嫌だし、声をかけられたら最後、何か買わされるかもしれない。
ひめゆりの塔前の土産屋のことを思い出し、結局、そのまま待つことにしました。
その他、別の土産物屋をチラッと見ると、空港と祖納の間の土産物屋で買った花酒「まいふな」が置いてあり、値段は2000円も高い、7000円でした。
「やあ、また会いましたね」
後ろを振り向くと、昨日、東崎でお会いしたバードウォッチャーのおっさんが立っていました。
どうやら私と同じ便に乗るようで、「では、お先に」と言って、搭乗手続きを済ませました。
気が付けば、時刻はもう午前11時を回り、私も手荷物を預け、搭乗手続きをしました。
今日から自宅の富山まで2日かけて帰るということで、まずは11時35分のRAC724便で那覇空港へ飛び、12時50分に到着します。
2時間25分の待ち時間を経て、15時15分発、JTA58便で福岡空港行きに乗り継ぎます。
10分前の11時25分に乗車案内がなされ、飛行機までトコトコ歩いて乗ります。
私の座席は5Kで、行きの時に比べればマシなものの、相変わらず真横にプロペラがあるのが気になります。
乗車人数は30人ほどでした。
定刻通り、11時35分に離陸しました。
もう来ることはないかもと思うと、名残惜しくなります。
一面海が広がり、さらに進んで雲の上に出ました。
今日も積み雲がたくさん浮かんでいて、一部は積乱雲にまで発達しています。
やはりまだ海水温度が高いのでしょう。
これじゃあ、11月にまだ台風が生まれても不思議ではありません。
海岸線の険しい崖が続いています。
だんだん雲の量が増えてきました。
その切れ目から、(たぶん)石垣島の上空を通過します。
こうして見ると、google mapの航空写真みたいですね。
その先に浮かぶ小さな島は、おそらく多良間島。
雲が邪魔で見にくいですが、周囲の海は綺麗な水色をしています。
機内では、シークワサージュースと、ポストカード(なぜか4枚も!)、シールを無料でいただきました。
固いけど、ほどよい甘さで、あっという間に平らげてしまいました。
一般の機内席なのに、なかなか充実したサービスで、JRのグリーン車もせめてこのぐらいのサービスを提供してくれれば、もう少し利用されると思うのだが。。。
羽毛布団のように雲が敷き詰められるているのを眺め、機体は徐々に降下を始めました。
曇っていても、海の青さは際立っています。