沖縄都市モノレール[ゆいレール]3(前面展望席からの景色)
出発ロビーで待っていても仕方ないので、いったん外に出ます。
ただし、もう1度保安検査を通り抜けなければならないので、少なくとも出発30分前にはここに戻る必要があります。
邪魔なキャリーバッグがないので、今度は運転席後ろの特等席に座りました。
若い運転士とベテランの職員が乗務しました。
どうやら運転研修のようで、「ランプよし!ドアよし!信号よし!」など、いちいち大きな声で確認していました。
声を出すことで集中でき、安全を確保するのでしょう。
こうして展望席に座って見ていると、まるで遊園地の乗り物のようで、街中をスイスイコロコロと進んでいきます。
カーブも多いから、飽きることはありません。
が、側面に窓がないのが物足りない。
安全上、仕方なかったのかもしれませんが。
そんなのほほんとした客席の一方で、ガラスを隔てた乗務員室ではピリピリに緊張感が漂っています。
よく見ると、速度計にカバーを被せていて、感覚でスピードを調節しているようです。
そして、出発から到着までかかった時間を、ベテランの職員がチェックシートに記録していました。
速度計が壊れても、身体に覚え込ませれば、安全に運転できるというからでしょうか。
若い運転士はベテランの鋭い眼差しに、さぞや緊張しているかと思われますが、こうした厳しい訓練を経て、一人前の運転士へと成長するのでしょうね。
やはりというか、落ち着きと余裕が声や所作に表れていて、見る者を安心させます。
古島駅から右へ曲がって、急勾配を登ります。
勾配のきつさを見られるのも、展望席ならでは。
首里駅に到着です。
2日前に立ち寄った店で、また三枚肉入りの沖縄そばを食べ、駅に戻ります。
この列車、けしからぬことに、ラッピングが窓にまで及んでいて、おかげで薄暗い眺望を味わうことになりました。
その他、車内の広告もディズニー一色です。
ディズニーランドなんて、いつ行っても混んでるから、これ以上宣伝する必要はないように思えますが。。。
なんだか、6月に乗ったディズニーリゾートラインを思い出します。
那覇空港駅に着き、空港内の保安検査を通り抜けて、出発ロビーへ。
いよいよ沖縄ともお別れです。(続く)