ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

富山地方鉄道不二越・上滝線

当ブログで、富山地方鉄道線の「鉄道線」(路面電車ではない)でまだ記録していないのが、不二越・上滝線のみとなりました。

ということで、前回と同様、「年末ふり~きっぷ」を持って、12月22日(土)に不二越・上滝線に乗りに行きました。









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電鉄富山駅14時28分発、岩峅寺行きは、「かぼちゃ電車」と呼ばれる元京阪の車両です。

車内は結構混んでいて、、「週に1度温泉入りに行ってるのよ~」「ははは、悠々自適な生活を送っておりますな」と話し合う年配グループや高校生などが中心。

本線や立山線と違って、沿線に目ぼしい観光地がないからか、ほとんどが地元の人ですね。






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次の稲荷町駅で、本線と分かれます。






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高架化されてないため、どんな大通りもお構いなしに踏切で通過します。

おかげで車が渋滞を起こす元凶にもなっていますが、電車の本数が上下1時間に各1本と少ないため、会社も行政も現状のままにしておくのでしょうね。

南富山駅不二越線は終わりですが、全ての電車がこの先、上滝線へと入ります。







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朝菜町から開発(かいほつ)までは路面電車のごとくちょこちょこと停まります。

かつて使われていたホームがまだ残っていて、花壇に花が植えられています。

そういえば、富山市路面電車と上滝線を直通させる構想をもっているそうですが、それが実現するなら使われなくなったホームを復活させるのでしょうね。

もっとも、路面電車が600V、上滝線が1500Vと、電圧の違いを克服しなければなりませんが。







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月岡まで来ると、住宅街から広い田んぼ地帯に出ます。

天気予報では午後晴れることになっていたのに、その気配はまるでありませんでした。

期待していた立山連峰は見られず、やっぱり旅に「期待」は禁物なんだなと思いました。

そうそう、月岡駅三浦友和主演の映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たち』のクライマックス場面となっています。

バックに立山連峰が映えるから、ロケ地に向いているのでしょうね。

次の大庄駅までに、だいたいの乗客は降りて行きました。







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大川寺駅だいせんじえき)は山が迫ってきているため、ホームがコンクリートに覆われています。

日中でも薄暗い雰囲気です。







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常願寺川を渡ります。

現在、絶賛工事中で、電車は危険な吊橋を渡るかのように、忍び足でそろりそろり・・・

渡り終えると、終点の岩峅寺駅到着です。








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岩峅寺駅立山線との乗り換え駅で、やっぱり構内が扇形をしています。






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古い佇まいを残す駅舎です。

これで不二越・上滝線はおしまいですが、これだけではあまりに味気ないので、周辺を少し散策します。







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400mほど歩いた常願寺川沿い、雄山神社前立社壇(おやまじんじゃまえたてしゃだん)にやってきました。

雄山神社には、このほかに峰本社、中宮祈願殿があり、その中で前立社壇がいちばん平野部に近く、立山の前に位置する神社です。

ちなみに峰本社は、立山雄山のてっぺんにあります。
(標高3003mと、たどり着くのが大変です。私は10月に日帰り強行登山をやってしまいました。

三角のトンネルをくぐり、中へ。






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拝殿で、1年間鉄道完乗旅行できたことに感謝し、これからも健康で幸せな生活が送れるようお祈りをしました。

後ろには、もう初詣のためのテントが立っていました。







さて、岩峅寺駅まで来たからには、ついでに冬の立山駅はどうなっているのかも知りたくなってきた。

それで、立山線にも乗って立山駅にも行ってきました。








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立山黒部アルペンルートが冬期休業すると、駅構内ほぼ消灯状態ですね。

そして外に出ると、これまた誰もいない。

しかも駅周辺は宇奈月と違って温泉街ではありませんから、全体が冬眠しているようです。

それでも、一部の奇特な外国人観光客たちが、立山高原ホテルの送迎バスに乗っていく姿が見られました。

あまりの何もなさ(と寒さ)に散策する気力も失くし、16時23分の折り返し電車で、自宅へと帰りました。