富山地方鉄道不二越・上滝線
ということで、前回と同様、「年末ふり~きっぷ」を持って、12月22日(土)に不二越・上滝線に乗りに行きました。
車内は結構混んでいて、、「週に1度温泉入りに行ってるのよ~」「ははは、悠々自適な生活を送っておりますな」と話し合う年配グループや高校生などが中心。
本線や立山線と違って、沿線に目ぼしい観光地がないからか、ほとんどが地元の人ですね。
次の稲荷町駅で、本線と分かれます。
高架化されてないため、どんな大通りもお構いなしに踏切で通過します。
おかげで車が渋滞を起こす元凶にもなっていますが、電車の本数が上下1時間に各1本と少ないため、会社も行政も現状のままにしておくのでしょうね。
朝菜町から開発(かいほつ)までは路面電車のごとくちょこちょこと停まります。
かつて使われていたホームがまだ残っていて、花壇に花が植えられています。
もっとも、路面電車が600V、上滝線が1500Vと、電圧の違いを克服しなければなりませんが。
月岡まで来ると、住宅街から広い田んぼ地帯に出ます。
天気予報では午後晴れることになっていたのに、その気配はまるでありませんでした。
期待していた立山連峰は見られず、やっぱり旅に「期待」は禁物なんだなと思いました。
バックに立山連峰が映えるから、ロケ地に向いているのでしょうね。
次の大庄駅までに、だいたいの乗客は降りて行きました。
日中でも薄暗い雰囲気です。
常願寺川を渡ります。
現在、絶賛工事中で、電車は危険な吊橋を渡るかのように、忍び足でそろりそろり・・・
渡り終えると、終点の岩峅寺駅到着です。
古い佇まいを残す駅舎です。
これで不二越・上滝線はおしまいですが、これだけではあまりに味気ないので、周辺を少し散策します。
ちなみに峰本社は、立山雄山のてっぺんにあります。
(標高3003mと、たどり着くのが大変です。私は10月に日帰り強行登山をやってしまいました。
三角のトンネルをくぐり、中へ。
拝殿で、1年間鉄道完乗旅行できたことに感謝し、これからも健康で幸せな生活が送れるようお祈りをしました。
後ろには、もう初詣のためのテントが立っていました。
そして外に出ると、これまた誰もいない。
しかも駅周辺は宇奈月と違って温泉街ではありませんから、全体が冬眠しているようです。
それでも、一部の奇特な外国人観光客たちが、立山高原ホテルの送迎バスに乗っていく姿が見られました。
あまりの何もなさ(と寒さ)に散策する気力も失くし、16時23分の折り返し電車で、自宅へと帰りました。