スカイバス富山
こんどの夏にハワイへ行く用事ができ、そのためのパスポートを取得しに、富山市の窓口まで行ってきました。
海外へ行くのは初めてなので、非常に楽しみではあります。
富山市街地をぐるっと一周する周遊タイプで途中下車はできませんが、移動そのものを楽しむものです。
2日前の22日(水)に運行を始めたばかりで、平日で空いている由、乗ってみることにしました。
受付で800円を払ってチケットとパンフレットをもらい、列に並んで待ちます。
しかも高さ3.8mから車窓を眺められます。
目だけでなく、全身で楽しむことができますね。
しかし5月とはいえ、昼下がりともなれば、強い陽射しは避けられません。
アテンダントさんから小さい保冷剤をもらえたものの、気休めにもなりません。
シートは熱く、お尻が火傷しそうなのに、シートベルトは絶対ですから、もはや修行ですね。
もともと乗る予定はありませんでしたから、日焼け対策は一切しておらず、それどころか黒いシャツなんて着てきてしまったことに後悔。。。
15時ちょうどに出発したバスは、駅前通りを真っ直ぐ進みます。
が、信号待ちが多く、その度に陽射しが容赦なく降り注ぎますから、ある意味拷問です。
そんな中、道ばたを歩く人の中には、手を振ってくれる人も。
それを、富山地方鉄道バスが6月30日(日)までの期間限定で借りて運行するそうです。
来年の東京オリンピックにも使われそうですね。
木陰に入れば、この時期らしい爽やかな陽気に包まれますが、このケヤキ並木の下はカラスの糞が多く、降られてきたりしたらオワリだろうなと思う。
そんなことを知っているものだから、気分良くは過ごせませんでした。
バスは繁華街の総曲輪(そうがわ)を回るように走ります。
時々、路面電車がすれ違ったりして、タイミングが良ければ電車の運転士さんが手を振ってくれます。
手を伸ばせば届きそうだけど、600Vの電圧が流れていて、感電してしまうので、お控えくださいとのアナウンス。
しかし、この後、3.8mの高さならではのスリルな体験ができるとか。。。
少し進むと、世界的にも珍しい水墨美術館が見えてきました。
ここはまだ行ったことがないので、いつか訪れてみたいですね。
その先で線路を潜るのですが、当バスは高さ3.8mもあるため、トンネルの上が近いように思えます。
なかなかスリルはありますが、これは第一段階で、この後さらにすごいのが控えているそう。
再び神通川を渡ります。
遠くには立山連峰がよく見えています。
だから、この晴れ間は富山では非常に貴重なのだということを話してくれましたが、6年間富山に住んでいる者としては、もっと多いように思う。
冬ですら、月に4~5回ぐらい晴れている気がします。
むしろ、春と秋は太平洋側より晴れているのではと思ったりします。
そんなこんなで、バスは富山県近代美術館と結婚式場を通り過ぎ、環水公園をぐるりと回りこむように走ります。
ちょうど富山ライトレールがやってきましたね。
しかも今年導入されたばかりのシルバー色編成で、見た目は市内電車の環状線とそっくりです。
もっとも、来年にはライトレールと市内電車の線路がつながるそうで、完成した暁、ライトレールは富山地方鉄道に統合されるそうです。
運賃体系はどうなるか分かりませんが、少なくとも乗り換えなしで行ける点は、利便性向上ですね。
ひときわ高い「インテック本社ビル」です。
富山駅北口を左に曲がり、さらに少し進んで右折すると、再び線路を潜ります。
線路は現在、新幹線とあいの風とやま鉄道は高架ですが、富山地方鉄道線は地上のままです。
高架下は4m。
当バスの高さは3.8mですから、その差はわずか20cm!
当然、手を挙げることは禁止です。
これはジェットコースターのような感覚で、かなりスリルはあります。
バスの運転士さんも気合が入っていたのか、アクセルに力を入れてたらしく、抜けた後の交差点で、停止線をかなりオーバーしていました(笑)
そして路面電車の線路も再び。
軌道の石畳は大正期のままだそうです。
地鉄の本社ビルには、社員さんたちが窓から体を出して手を振ってくれます。
富山城址です。
信号待ちが多かった結果、50分かけて1周してきました。
神通川を渡るときに、風を切って爽やかな気分になったり、線路を潜るスリルな体験を味わえたりするのは、なかなかないことだと思います。
ただし、はじめの方にも書いた通り、陽射しをこれでもかというぐらい浴びるため、日焼け・暑さ対策は十分にしておいた方がいいでしょう。
そうでなくば、私のように真っ黒に日焼けしたり、ズボンのお尻の部分が汗で濡れてしまったりと恥をかくことになりますから。。。