呉線(呉~海田市)、山陽本線(海田市~瀬野)
3両編成に対して、大勢の客が乗り、とても座れたものではありません。
私は先頭車の乗務員室の後ろに立ち、前面から車窓を眺めることにします。
なお、この車両の前面上の種別表示には、「がんばろう 広島」というメッセージも出され、西日本豪雨からの復興を元気づけようという粋な計らいをしています。
それほどの穏やかな気候を受けたものですから、あの豪雨で全線にわたって不通になるとは信じられませんでした。
土砂で線路が埋まるなど甚大な被害を受け、9月9日までには広駅から海田市までの区間は再開しましたが、三原から広駅までは、この日(10月12日)の時点ではいまだ不通で、とくに三原から安浦までが12月まで運行されないという凄まじさです。
運行している区間にしても、土砂崩れや水没した箇所では速度制限を受け、そろそろと慎重に通過していきます。
右手の山の斜面には、崩れるのを防ぐためなのか、ブルーシートが覆っていました。
こちらも地元民を中心にほぼすべての席が埋まっていました。
14時40分、瀬野駅で降り、今旅行最後の未乗線であるスカイレールに乗ります。(続く)