成田線(我孫子~成田)
12月30日(月)は越谷レイクタウンの映画館で、『男はつらいよ お帰り寅さん』を見てきました。
新作ですが、寅さん役の渥美清は亡くなっているので、要所要所に回想シーンを挿入したことで、出演者が懐かしむというシーンが多い印象でした。
翌日の31日(火)。
今度は千葉県の銚子へ行ってきました。
目的は銚子電気鉄道に乗ること。
9月9日に上陸した台風15号によって、ぬれ煎餅の製造ラインがストップしたこともあり、経営が思わしくないということで、復興支援をしようと行きました。
我孫子駅から成田線に乗り、成田駅で銚子行きの電車に乗り換えます。
9時47分発、成田行きの各駅停車は10両編成。
運行本数が1時間に2本しかないにもかかわらず、トイレが付いていないため、要注意です。
鉄道紀行作家の宮脇俊三氏も『最長片道切符の旅』(新潮文庫)で、当時小学2年生の娘と一緒に乗った際、途中で娘が催してきたため、思案に暮れた末、3分停車する木下駅で済ませることで難を逃れたというエピソードがあります。
(当時はホーム上から車両の継ぎ目に向かって済ませたとありますが、今それをすると犯罪行為になると思われます。)
電車は我孫子駅を出発すると、勾配を上って常磐線をまたぎ、少しして東我孫子駅に停車。
単線のため、所々で反対電車との待ち合わせを行います。
田んぼや畑だらけの凡庸な景色に、暖かい日差しが車内に差し込んできて、意識がトロトロとしてきます。
大晦日だから成田山の新勝寺に向かう客が多いのかと思いきや、この時間はそうでもないみたいで、車内はガラガラそのもの。
10両編成では明らかに輸送力オーバーでした。
立派な高架駅とは裏腹に、駅前は閑散としています。
当駅は京成線の中で最も利用客が少なく、したがって運行本数も少ないです。
しかも当路線には駅すら無いという冷遇っぷりです。
進行方向右へゆっくりカーブし、銚子・成田空港方面の線路と合流。
10時28分、成田駅に到着です。
次は10時41分発、銚子行きに乗り換えです。(続く)