成田線(成田~銚子)
成田駅は、利用者にとっては少々ややこしい駅だと思われます。
当駅を発着する列車は4方向(①千葉方面、②成田空港方面、③銚子方面、④我孫子方面)ありますが、路線名はすべて「成田線」のため、ラインカラーが黄緑に統一されていて区別することができません。
車両で言えば、④の我孫子方面は、緑のラインが入った電車(E231系)だけなので、その点は区別は付きやすいです。
駅の電光掲示板で行先を入念にチェックする必要がありますが、特に勝手を知らない外国人にとっては頭を抱えないか心配です。
さて、私はこれから10時41分発、銚子行きの普通列車に乗車します。
この電車は当駅始発ですが、短い4両編成のため、ちょうど帰省シーズンと相まって、車内の座席は全てふさがっていました。
個人的にはせめて6両編成にしてほしかったのですが、逆に言えば、普段の乗客数は推して量るべし。
この沿線の景色は、田んぼや畑がどこまでも続く退屈極まりないもので、しかも最高速度が85kmと程よいため、眠るのにもってこいの路線です。
佐原駅で多くの乗客が降り、席が空いたので座ります。
香取神宮の最寄りである香取駅でもそこそこ下車していき、車内はガラガラになりました。
この辺りは利根川の水郷地帯とあって、駅周辺を除けば、田んぼだらけです。
あまりにも視界が良すぎて、変化に乏しく、緊張感が緩んでやはり睡魔が襲ってきますね。。。
利根川とは反対の車窓からは、風力発電機が見え、白い羽がぐるぐると回っています。
11時58分、銚子駅に終着です。
次の銚子電気鉄道の出発は13時5分までないため、外に出て昼食をとります。
駅前に出ると、温かな風が吹きつけて、大晦日とは思えない陽気に包まれました。
こんなに暖かく感じるのは、6年前に訪れた高知県室戸岬以来だと思いました。
もっとも、午後に北風が入ってきて、気温が急激に下がるとのことで、歩き回るのなら早いうちに済ませた方がよさそうです。
駅前通りを少し歩いた所の、ホテルの中にあるレストランに入り、刺身と天ぷらの定食をいただきました。
港町の定食ですから、美味しいに決まっています。
あっという間に平らげました。
腹も朽ちたところで、次はいよいよ本丸の銚子電気鉄道に乗車です。(続く)