銚子電気鉄道5(外川~銚子)
外川のまちをひと回りした私は、15時26分発、銚子行きの電車に乗ります。
行きの時もですが、この電車は「大正ロマン電車」と言って、2両のうち外川寄りの車両が簡易改造されています。
なぜ2両全部を改造しなかったのかは、・・・、まあ・・・なんとなく分かります(笑)
それはともかく、大正の雰囲気に近づけた「モダン」な仕上がりとなっていて、中吊りも銚子電気鉄道およびその前身の銚子遊覧鉄道の写真が載っています。
手づくり感あふれるサービスは好もしく映りますね。
当駅の駅舎は銚子電気鉄道本社も兼ね備えていますが、これほど小規模な鉄道社屋も珍しいですね。
しかも、基本的には銚子遊覧鉄道の開業時(1913年(大正2年))のまま使われていますから、古さもピカイチです。
当駅から銚子駅まで数百メートルしかありませんから、のんびり歩いて行きましょう。
駅周辺は「ヤマサ醤油」の工場群に囲まれていて、民家が見当たりません。
かといって、醤油臭さはあまりしませんでした。
仲ノ町駅には、銚子電気鉄道の車庫が設けられ、2本の電車が留置されていました。
踏切を越えた向こう側に「ヤマサ醤油」の本社があり、そこで工場見学もできるそうです。
今回は時間がなかったので、またの機会に。
15分ほどで銚子駅前に戻りましたが、帰りの特急列車の出発まであと45分ほどありましたので、駅前通りを10分ほど真っ直ぐ進み、突き当りの公園にたどり着きました。
利根川の河口付近ですね。
強い北風が吹きつけ、一気に気温が下がってきました。
ちょうど風がぶつかり合っているのか、雲が広がってきました。
長居できず、5分ほどで駅に戻りました。
1番線に16時38分発、特急しおさい12号、東京行きに乗車。
ちょうど帰省とは逆の方向ですから、自由席はガラガラでした。
令和元年最後の日が沈み、1年の終わりを迎えました。(続く)