銚子電気鉄道3(犬吠~外川)
犬吠埼をあとにした私は、犬吠駅14時17分発、外川行きの電車に乗って、終着駅を目指します。
先ほどと同じ2両編成の電車が来て、どうやら日中はこの電車が行ったり来たりしているようですね。
そういえば、以前来た時は、1時間に2本(30分間隔)で運行されていて、銚子駅を発着するJR線よりも本数が多かったなと記憶しています。
その当時に比べ、今は1時間におよそ1本、お昼に1時間半の開きもあり、減便されました。
利用者から見れば不便になりましたが、会社側から見れば、あの当時は1両の単行を2本を走らせ、今は2両編成1本ですから、総輸送量は変わらないことになります。
そして、お昼に1時間半も空けたのは、乗務員の昼休憩を確保するためでしょう。
そう考えると、減便されたのも納得できます。
車内窓に貼られているステッカーです。
これほど露骨にアピールする鉄道会社は初めてで、もはや売れるものはなんでも売ってやるという突き抜けた精神が見て取れます。
もうちょっと国の方で道路財源の数%で良いから、ローカル線に回してくれないものかと思ってしまいます。
もう1つ、こちらも鉄道の生き残りを掛けて、「鯖威張る弁当(サバイバルべんとう)」。
「まずい棒」と言い、銚子電気鉄道は他の鉄道会社とは何か別の方向へ進んでいますね(笑)
2分の乗車で、14時19分、外川駅に終着です。
駅舎は修復を繰り返しながらも基本的には開業時(1923年:大正12年)のままで、まさしくローカル線の終着駅にふさわしい趣です。
お土産も販売されていて、女性車掌さんが休む間もなく、テキパキと販売に精を出しています。
そして、外川駅から先に延びる線路上に古い電車があります。
無料開放されているので、車内に入ってみました。
前の方ではちょうど掃除をされていたので、私は後方に。
木造の床に青いロングシートは古さを感じさせます。
実はこの電車には20年前に一度だけ乗車したことがあり、発車すると路面電車のようなモーター音が鳴り響いたのを覚えています。
ちょっと懐かしさを感じつつも降車し、外川のまちを歩こうと思います。(続く)