銚子電気鉄道1(銚子~君ヶ浜)
銚子駅前のレストランで昼食をとり終えた私は、駅に戻って、13時5分発、外川行きに乗ります。
銚子電気鉄道のホームは、跨線橋を渡ったJR2,3番線ホームの先端にあります。
ちなみに1番線に停車中の列車は、特急しおさい号。
16時38分発の特急で帰ります。
銚子電気鉄道の駅舎というか、待合室を兼ね備えた入口です。
かつては建物の上に風車が飾ってあったのですが、老朽化で取り外され、殺風景になりました。
ネーミングライツ(愛称)が「絶対にあきらめない」と気合が入ってます(笑)
あと、次の日が元旦ということもあり、犬吠埼の初日の出の宣伝もしていました。
2両編成の電車が停まっていました。
「金太郎ホーム号」と言うそうですね。
ロングシートを設えた車内には、まだそれほど多くの乗客がいませんでした。
女性車掌から1日乗車券(700円)を買います。
ほとんどのローカル線は日中にワンマン運転を実施ている中で、ここは車掌が乗務して切符の販売をしているんですね。
そのうちたくさんの観光客が乗ってくると、車掌が「まだ乗車券お持ちでない人はいませんかー?」と呼びかけ、テキパキと切符の販売を済ませました。
銚子電気鉄道は、銚子と外川を結ぶ全長6.4kmの小さな路線。
1923年(大正12年)開業と古く、しかもこれは2回目で、1回目は10年前の1913年(大正2年)に「銚子遊覧鉄道」として開業しましたが、赤字続きでわずか4年で廃止されました。
現在も赤字運営が続き、沿線人口が少ない中で、いつ廃止されてもおかしくない状況ですが、ぬれ煎餅の販売を始め、あの手この手で生き残り策に打って出ています。
そういう健気な姿を見ていると、やはり心情としては応援したくなります。
私はこれで5回目の乗車です。
銚子から7つ目の君ヶ浜駅で途中下車。
降りた人は私を含め、5人だけでした。
以前はイタリア風の白いアーチが連なったゲートだったのですが、こちらも老朽化により撤去され、柱だけが残った状態となりました。
ここから犬吠埼まで歩いて行きます。(続く)