富山地方鉄道環状線
3月21日(土)、ついに富山地方鉄道(地鉄)の路面電車と富山ライトレールがつながりました。
当日は仕事でしたので、乗ることはできませんでしたが、富山駅に行くと、乗客いっぱい詰め込んだ電車が通っていくのを見ました。
この時点では富山ではコロナの感染者が出ていませんでしたが、それでも全国各地で次々と感染が広がっていることを思うと、クラスター(集団感染)が発生しないか、不安になりました。
それから4日後の3月25日(水)。
平日の日中であれば、さすがに空いているだろうということを見越して、乗りに出掛けました。
幸い、まだこの時点でも県内の感染者が出ていなかったので、乗るのなら今のうちだろうと思ったのです。
今回乗車するのは、富山駅から環状線でぐるりと1周し、そのまま富山港線に入って岩瀬浜駅まで直通する電車。
富山港線からだと行き先は全部で3方向あり、1つはいま挙げた環状線、2つ目は富山大学前方面、そして3つ目は南富山駅前方面です。
本数はそれぞれ日中で1時間に2本、1本、1本の割合で、計4本が直通しているわけです。
環状線は富山港線直通の2本に加えて、環状線内のみを走る電車が平日2本、休日4本あります。
私の勘違いかもしれませんが、環状線はそれまで平日1時間に5本だった記憶があり、減便されたのかなと感じました。
環状線のホームは、これまでと同様3番線です。
環状線の電車がゆっくりと入ってきました。
行き先がグランドプラザ前となっています。
富山駅から環状線を利用する人はせいぜいグランドプラザ前までで、その先はむしろ南富山駅前方面に行く電車に乗った方が早く着くので、利用価値はあまりありません。(趣味者を除く)
しかし、車内放送ではしっかり「岩瀬浜行き」と案内されます。
富山ライトレール線では、ICカード乗車券を持っている人に限り、真ん中のドアからも降りることができたのですが(信用乗車方式)、直通を機に廃止されてしまいました。
運賃の支払いがスムーズで好評だっただけに、残念です。
もっとも、地鉄路面電車は元々ありませんでしたから、こちらに合わせたのでしょうね。
車内は空いてはいましたが、4人がけボックス席は埋まってしまいました。
しばし立っての乗車です。
富山駅を出発した電車は、駅前のロータリーを通って、交差点を突っ切ります。
そして、丸の内で富山大学前方面の路線と分かれます。
もし富山港線から環状線に乗って大学前方面に行きたい場合は、当停留場で乗り換えれば、そのままの運賃で済みます。(他の停留場では新たに運賃が徴収される)
逆に大学前から岩瀬浜方面に行きたい場合も、ここで乗り換えなければならず、これが面倒だなと思います。
今までの運賃徴収のシステムでも、丸の内と西町北のみ無料乗り継ぎができたので、コストがかからない点では合理的です。
ただ、乗客から見れば、むしろ富山駅でも無料の乗り継ぎシステムを構築してほしいなと思うところです。
右富山城址が見えました。
大手モール停留場。
コロナの影響か、あまり人の姿がありません。
そしてグランドプラザ前。
乗客の大半が降りて行き、また新たな乗客が入ってきて、満席状態となりました。
県内随一の百貨店「大和」を始め、商店街があります。
西町北で南富山駅前方面からの線路と合流。
松川沿いに並んでいる桜の見頃はまだまだですね。
再び富山駅です。
富山港線のホームは5番線で、手前にある1・2番線ホームは通過します。
駅構内に新たに設置された踏切。
遮断機がなく、「電車が来ます。渡らないでください」との音声とライトで通行する人たちを知らせますが、まだ開業したばかりのため、係の人が付いています。
踏切を渡って5番線ホームに到着。
今まで左側のドアが開いていたのが、当停留場だけは右側のドアが開きます。
そのまま富山港線に入ります。(続く)