日帰り立山登山3
一の越から先は、いよいよ本格的な山登りです。
道もあまり整備されておらず、岩がごろごろしていて、下手をすれば岩を下へ転がしてしまうこともあります。
上りはとにかく体力勝負で、一歩一歩確実に登って行きます。
ここまで来ると、融けきれていない雪が残っていたりします。
後ろを向くと、一の越山荘が小さく見え、山の稜線もはっきり見えます。
この風景はもはやgoogle earth の範疇ですね。
20分ほどで三ノ越に来ました。
といっても、比較的なだらかなだけで、荒涼とした所には変わりありません。
ここで少し休憩します。
三ノ越からはさらに勾配がきつく、ここが踏ん張りどころです。
室堂を出発して2時間、午前11時10分に雄山神社にたどり着きました。
目の前には雪渓が広がっています。
残念ながらライチョウは見られませんでしたが、そもそもこの鳥は、敵から身を隠すために、雲の多い日にやってくることが多いのだとか。
私は2年前にここでライチョウを見たことがあり、その日はたしかにガスの多い時でした。
なお、雄山の山頂は神社ではなく、もう少し登った所です。
ついに標高3003mの雄山山頂に着きました。
天空の域に達しているようで、360度の大パノラマを楽しめます。
ただ、この日は風が強く、手がかじかむほどでしたから、手袋を持ってくれば良かったなと思いました。
それから、周りは柵がなく、滑落する危険性が高いため、あまり端に行かない方がいいでしょう。
なお、雄山の下には「御前沢雪渓」という日本でも数少ない氷河があります。
立山でいちばん高いのはここではなく、隣の大汝山(標高3015m)ですが、さすがにそこまで行く体力はないので、これで終わりにします。
あとは下山していくだけです。(続く)