琴電志度線
小さな駅舎で、周囲の商店や民家にすっかり溶け込んでいるような趣です。
窓口で「ことでん1日フリーきっぷ」を申し出ました。
それに、合計運賃もこちらの方が安く上がるため、フリーきっぷの方がお得なわけです。
きっぷの絵は3種類あり、現在走っている車両の写真と、旧型車両の写真、そしてなぜか「おばけのバーバパパ」の絵の入ったもののうちから選ぶことになり、私は旧型車両のものにしました。
駅員さんが10月10日の日付が入った判子を丁寧に押し、1230円を支払った私に渡しました。
ホームに上がって、志度駅前の菓子店で買った「かまど」を食べながら待ち、13時20分発、瓦町行きの電車が、出発1分前になってやってきました。
乗客数は各車両ともぽつぽついる程度でしたが、1時間に3本も走らせているのですから、平日の日中としてはこのぐらいなのでしょう。
折り返し時間に余裕がなく、運転士が席に着くと、すぐに出発です。
もともと路面電車の規格で開業したわけですから、出発したと思ったら、すぐに次の駅に停車することを繰り返します。
砂浜や志度湾、さらにちょっこし突き出た半島(小串岬)が見えます。
さざ波が砂浜に寄せて、穏やかな様相を呈していました。
志度湾から離れ、2つの半島の付け根部分を西進し、山並みを見ます。
そのうちの1つ、五剣山には八栗ケーブルが運行され、完乗を目指す身としてはついでに寄りたい気持ちもありました。
一方、反対側の車窓にはJR高徳線があり、完全に競合路線となっているのが分かります。
運賃もJRが360円、琴電は430円と、やはりJRの方に軍配が上がるでしょう。
郊外路線ということもあって、高松市の中心に近づくにつれ、乗客が増えてきます。
したがって、志度線の電車は他の路線に直通できない仕組みなっています。