ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

琴電志度線

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JR志度駅駅前通りを50mほど歩いた先の左手に、琴電志度駅はありました。

小さな駅舎で、周囲の商店や民家にすっかり溶け込んでいるような趣です。

窓口で「ことでん1日フリーきっぷ」を申し出ました。

今日は琴電志度線、長尾線琴平線の3路線をまとめて乗破するため、いちいち券売機できっぷを買う時間はもったいないのです。

それに、合計運賃もこちらの方が安く上がるため、フリーきっぷの方がお得なわけです。

きっぷの絵は3種類あり、現在走っている車両の写真と、旧型車両の写真、そしてなぜか「おばけのバーバパパ」の絵の入ったもののうちから選ぶことになり、私は旧型車両のものにしました。

駅員さんが10月10日の日付が入った判子を丁寧に押し、1230円を支払った私に渡しました。

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ホームに上がって、志度駅前の菓子店で買った「かまど」を食べながら待ち、13時20分発、瓦町行きの電車が、出発1分前になってやってきました。

元、名古屋市営地下鉄東山線の車両で、2両編成です。

乗客数は各車両ともぽつぽついる程度でしたが、1時間に3本も走らせているのですから、平日の日中としてはこのぐらいなのでしょう。

折り返し時間に余裕がなく、運転士が席に着くと、すぐに出発です。










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琴電志度線は琴電志度駅瓦町駅を結ぶ全長12.5kmの路線ですが、駅数が16もあり、駅間の平均距離はおよそ830mしかありません。

もともと路面電車の規格で開業したわけですから、出発したと思ったら、すぐに次の駅に停車することを繰り返します。

そのような中で、志度線の見所は、写真にもあるように、原駅から塩屋駅までの海岸線でしょう。

砂浜や志度湾、さらにちょっこし突き出た半島(小串岬)が見えます。

さざ波が砂浜に寄せて、穏やかな様相を呈していました。

志度湾から離れ、2つの半島の付け根部分を西進し、山並みを見ます。

そのうちの1つ、五剣山には八栗ケーブルが運行され、完乗を目指す身としてはついでに寄りたい気持ちもありました。

しかし、八栗登山口駅が、志度線八栗駅から徒歩30分で、バス連絡もしていないという乗り継ぎの不便な所にあるものですから、そこまでの気力・体力はなく、諦めざるをえませんでした。

一方、反対側の車窓にはJR高徳線があり、完全に競合路線となっているのが分かります。

高松駅琴電高松築港駅)までであれば、本数ではこちらに分がありますが、駅数が多いため、所要時間ではかないません。

運賃もJRが360円、琴電は430円と、やはりJRの方に軍配が上がるでしょう。








郊外路線ということもあって、高松市の中心に近づくにつれ、乗客が増えてきます。

潟元駅から沖松島駅までは川や水路が多く、「水の都」のような景色です。

今橋駅を出ると、ビルの中に入り込み、トンネルの中にいるような薄暗い所で、13時55分、終点の瓦町駅に到着。




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志度線のホームは琴平線長尾線とは完全に分かれていて、線路も途切れています。

したがって、志度線の電車は他の路線に直通できない仕組みなっています。

初めて利用する駅なので、琴平線長尾線のホームがどこにあるのか分かりませんが、とにかく案内表示に従って、進みます。

次の琴平線高松築港駅方面の電車が14時ちょうどと、乗り継ぎ時間が5分しかなく、少し先を急ぎます。(続く)