ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

飯山線

8月18日(日)。

 

前日の天気予報でお出かけ日和だそうで、それならあと2回分残っている青春18きっぷを消化すべく、時刻表を開いてどこへ行こうかなと思案していくうちに、長野県と新潟県を走る飯山線に目が留まる。

 

富山からなら北陸新幹線ですぐだし、幸いなことに、乗り換え時刻もなかなかよい。

 

ということで、飯山線の始発駅、長野駅に行きました。

 

 

 

 

 

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在来線ホーム4番線に10時29分発、越後川口行きです。

 

 

 

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列車は2両編成。

 

車内は2人がけと4人がけボックス席、そしてロングシートが混在したディーゼル車です。

 

空席がちらほら見られるほどの乗車率で、鉄道旅としてはこれぐらいがちょうどいいですね。

 

ところが、車内放送でこの列車は途中の戸狩野沢温泉駅にて後ろ1両を切り離すとのこと。

 

それでポツポツと前寄りの車両に移動してきた乗客もいました。

 

 

 

 

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飯山線に乗るのは3回目です。

 

1回目はいつだったか忘れましたが、たぶん7,8年ぐらい前だったと思う。

 

ただ、時期は冬だというのははっきりしています。

 

この時、全線乗り通しました。

 

2回目は4年前の秋。

 

この時は友人に誘われて、観光列車「おいこっと」ツアーに参加しました。

 

長野駅から森宮野原駅まで行き、折り返して戸狩野沢温泉駅で下車し、野沢温泉に行きました。

 

そして、3回目ということで、また夏の景色は違って見えるはずですから、楽しみですね。

 

 

 

 

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列車は長野駅を出発すると、右手にたくさんの車両が留置されているのが見え、長野総合車両センターです。

 

現在使われている車両だけでなく、古い車両を解体・廃車する作業も持っていることから、一部の鉄道マニアの間では「墓場」と言われています。

 

この日は中央本線で走っていた特急あずさ、かいじの車両が留置されていました。

 

まだ20年も経っていないので、リニューアルの上、特急踊り子に転用されるそうです。

 

 

 

 

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他にも、オレンジと緑の国鉄型車両が残っていました。

 

 

 

 

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長野県の特産品と言えば、やはりりんごですね。

 

りんご畑を見ながら列車はどんどん進みます。

 

 

 

 

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続いて、田んぼ。

 

長野県産の米はあまり聞かないですが、意外と田んぼは多いです。

 

 

 

 

豊野駅を出発し、いよいよここから「JR飯山線」に入ります。

 

実は長野駅から豊野駅まではJRではなく、第三セクター路線であるしなの鉄道だったのです。

 

残念なことに、この区間青春18きっぷの適用外で、別途250円払う必要があります。

 

第三セクター線を通らないとJR線に入れない箇所がいくつかあって、中には特例で18きっぷのまま通れる所もありますが、この区間はそうではありませんでした。

 

こうやってわざわざ別途料金を払わなければならないのは、第三セクター線の経営が影響しているにしても、どうも政治的な動きが背後にあるような気がしてならず、青春18きっぷ旅行をつまらなくさせているようにも思います。

 

 

 

 

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そういうわけで、路線としての飯山線豊野駅から越後川口駅までの96.7kmとなります。

 

実際の運用では豊野始発・終着はありませんが。

 

 

 

 

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一級河川千曲川が見えてきました。

 

 

 

 

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だんだんと山深くなってきました。

 

童謡「故郷」の情景が思い浮かぶほどの田舎(作詞した高野辰之は長野県中野市出身)ですが、その中でもひと際存在感のある千曲川は、のっぺりとして濁っています。

 

長野市街地を通っているわけですから、無理もありませんが。

 

 

 

 

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再び開けて住宅街になり、ロードサイド店も目立つようになりました。

 

飯山市で、人口は2万人弱。

 

さらに飯山駅まで来ると立派な新幹線の駅がそびえ立っています。

 

この駅で多少の乗客の入れ替えがありました。

 

 

 

 

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11時26分、戸狩野沢温泉駅に到着。

 

ここで後ろ1両切り離し作業のため、11分の停車です。

 

 

 

 

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民家の数が一気に減り、険しくなってきました。

 

千曲川中流域ですが、流れが速くなってきました。

 

列車は左岸をへばりつくような形でゆっくりと進みます。

 

右へ左へと急カーブが続き、トンネルの数も多い。

 

観光客にはのんびりとしていいですが、これが地元民だとやっぱり車を使っちゃうな~と思います。

 

 

 

 

 

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12時14分、森宮野原駅に到着。

 

反対列車との待ち合わせで、19分も停車します。

 

この先、行き違いできる駅がないんですね。

 

なお、ここ栄村は豪雪地帯で、ホームから「日本最高積雪地点」と書かれた標柱が立っています。

 

 

 

 

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この停車時間中に、長野駅で買った駅弁「北回廊弁当」を開きます。

 

 

 

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2段重ねで、上が長野県産こしひかりのご飯に錦糸玉子と牛そぼろ煮が載せてある。

 

一方、下の段は、長いもの辛煮、信州サーモン味噌焼き、野沢菜炒め、飯山みゆきポークのすき煮、信州リンゴのワイン煮など、地元の食材を使った料理が詰め込まれています。

 

味付けも程よく、停車時間中に食べ切ることができました。

 

 

 

 

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森宮野原駅を出発して新潟県に入り、川の名前も信濃川へと変わりました。

 

津南駅手前で再び土地が開けてきました。

 

越後鹿渡を過ぎると、列車は信濃川を渡って、右岸へと移ります。

 

 

 

 

 

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土市駅には、カラフルな列車の絵が描かれた建物がありました。

 

ネットで調べたら、台湾の作家ジミー・リャオの「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」という絵本を土台にした作品だそうです。

 

かまぼこ形でほっこりとした温かみのある作品ですね。

 

 

 

 

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13時10分、十日町駅に着きました。

 

観光列車「おいこっと」の車両が留置されていました。

 

この車両は「おいこっと」ツアーなど臨時だけでなく、普通列車としても使われているそうですね。

 

ここで13時38分まで、28分も停車です。

 

外に出たかったのですが、豪雪地帯とはいえ、さすがに夏真っ盛りということで暑い!

 

冷房の効いた車内でスマホのネットニュースを見て過ごしました。

 

 

 

 

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車内には地元客が乗ってきて、立ち客まで現れました。

 

とくに若い人が多いですね。

 

高架の北越急行ほくほく線と別れ、越後川口へと進みます。

 

 

 

 

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気持ちのいい青空と、伸びた稲穂たち。

 

夏の景色って感じですね。

 

 

 

 

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魚野川を渡り、左へカーブすると上越線と合流。

 

14時4分、終点の越後川口駅に到着です。

 

 

 

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およそ3時間半という長時間乗車でしたが、たっぷりと楽しめました。(終わり)