琴電長尾線
その先がやや長い通路になっていて、動く歩道を利用して、3番線のホームに降ります。
2両編成の電車は、元:京浜急行電鉄の車両で、私が小学生の頃、家族との旅行で乗ったことがありますから、懐かしいです。
コトデン瓦町ビルを出ると、急に明るくなったのと同時に、志度街道(国道11号線)を踏切で渡ります。
幹線道路で、かつ中心街に位置していますから、当然のように車は渋滞しています。
中央通りと城跡の敷地に挟まれた格好となって、ターミナルらしくない小規模な駅です。
道路を挟んだ向かい側に、JR高松駅があります。
いま乗ってきた電車は、3分後に長尾線直通の長尾行きに折り返しますので、そのまま乗っておきます。
フリーきっぷを持っていますから、もちろん新たに乗車券を買い直す必要もありません。
とりわけ10代から20代前半の若者が多く、車内も若返った気がします。
ここでも、黄金色の穂波が敷き詰められているような様子でした。
結果、車内は再び空気輸送のような乗車率となりました。
それにしても、窓には三角の「瓦町FLAG」シンボルが貼られているせいで、外の景色がはっきりと見えません。
べつにこれといった見所があるわけではないのですが、車内は暗くなりますね。
田んぼや里芋畑が見られ、線路脇には秋桜のピンク、赤、白、オレンジなど色とりどりに咲いていました。
14時46分、終着、長尾駅。
狭い道路に何台もの車が行き交い、安心して通行できませんでした。
私はお参りをする以外、とくだんに見ることはしませんでしたが、納経所の隣にあるお休み処で、甘納豆入りのおはぎに興味をそそられました。
しかし、先ほど志度駅前の菓子店で、「かまど」の他にもう1つ、どら焼きを買ってしまったため、おはぎには手を出さずに帰りました。
雨がポツポツと降り始めてきました。
15時8分発、高松築港行きの電車が1分前に入線しました。
琴電はどこでも折り返しの時間に余裕がないのでしょうか。
ホームには私のほかに、男子高校生1人と両側にそれぞれ女子高生がいて、まさに両手に花でしたが、よく見ると、男子高校生は盲目のようで、2人の学友の支援を受けて下校するようでした。