ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

琴電長尾線

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琴電の3路線すべてが乗り入れる瓦町駅は、まさに要の駅といいでしょう。

13時55分に志度線のホームに降り立った私は、14時ちょうどの琴平線高松築港行きに乗るべく、早足で階段を上がります。

その先がやや長い通路になっていて、動く歩道を利用して、3番線のホームに降ります。







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2両編成の電車は、元:京浜急行電鉄の車両で、私が小学生の頃、家族との旅行で乗ったことがありますから、懐かしいです。

コトデン瓦町ビルを出ると、急に明るくなったのと同時に、志度街道(国道11号線)を踏切で渡ります。

幹線道路で、かつ中心街に位置していますから、当然のように車は渋滞しています。








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片原町駅を出て左へカーブし、高松城址(玉藻城)の後ろを回りこむように右へ曲がって、14時5分、高松築港駅に到着。






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中央通りと城跡の敷地に挟まれた格好となって、ターミナルらしくない小規模な駅です。

道路を挟んだ向かい側に、JR高松駅があります。

いま乗ってきた電車は、3分後に長尾線直通の長尾行きに折り返しますので、そのまま乗っておきます。

フリーきっぷを持っていますから、もちろん新たに乗車券を買い直す必要もありません。




高松築港駅を出た時点では、ほとんど空気輸送のような状態でしたが、瓦町駅で一気に乗ってきて、すぐに満席となりました。

とりわけ10代から20代前半の若者が多く、車内も若返った気がします。




長尾線瓦町駅と長尾駅を結ぶ14.6kmの郊外路線です。

志度線ほどではありませんが、こちらも路面電車の規格で敷設されたため、駅間の平均距離が970mと短いです。

瓦町駅から長尾線内は単線区間で、本数は志度線と同じ1時間に3本走っています。






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水田駅を含む前後区間では、琴電の中では珍しく高架化されていて、高松自動車道と国道11号線(バイパス)の間を通ります。

ここでも、黄金色の穂波が敷き詰められているような様子でした。





農学部前駅で大学生が、学園通り駅で高校生が降りて行きました。

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結果、車内は再び空気輸送のような乗車率となりました。

それにしても、窓には三角の「瓦町FLAG」シンボルが貼られているせいで、外の景色がはっきりと見えません。

べつにこれといった見所があるわけではないのですが、車内は暗くなりますね。






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田んぼや里芋畑が見られ、線路脇には秋桜のピンク、赤、白、オレンジなど色とりどりに咲いていました。

14時46分、終着、長尾駅。



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さすがに、またすぐ折り返し列車に乗るのも気が引けたので、200mほど歩いた所の長尾寺に行きます。

狭い道路に何台もの車が行き交い、安心して通行できませんでした。





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四国霊場第八十七番札所である長尾寺は、天平11年(739年)、行基菩薩が当地で霊感を得られ、聖観世音菩薩像を刻んで、堂宇を建立・安置したのが始まりとされています。

私はお参りをする以外、とくだんに見ることはしませんでしたが、納経所の隣にあるお休み処で、甘納豆入りのおはぎに興味をそそられました。

しかし、先ほど志度駅前の菓子店で、「かまど」の他にもう1つ、どら焼きを買ってしまったため、おはぎには手を出さずに帰りました。

雨がポツポツと降り始めてきました。






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15時8分発、高松築港行きの電車が1分前に入線しました。

琴電はどこでも折り返しの時間に余裕がないのでしょうか。

ホームには私のほかに、男子高校生1人と両側にそれぞれ女子高生がいて、まさに両手に花でしたが、よく見ると、男子高校生は盲目のようで、2人の学友の支援を受けて下校するようでした。

15時40分に瓦町駅に戻り、次は琴平線に乗車です。(続く)