しなの鉄道(小諸~長野)
14時13分、小諸駅にて小海線からしなの鉄道に乗り換えです。
しなの鉄道は第三セクター線となりますので、JRの切符は使えず、いったん改札口を出て、しなの鉄道長野までの切符を買います。
14時23分発、長野行きは3両編成で、かつて上越線や両毛線、吾妻線などで走っていた湘南色(オレンジと緑)の車体です。
しなの鉄道が所有するこの115系には、他にも青とクリーム色のスカ色(中央線で使用)、水色と紫・白の長野色(信越線や中央線、篠ノ井線などで使用)もあって、国鉄・JR時代を想起させます。
小海線からの乗り換え客も加わって多いかなと思っていたら、ガラガラでした。
川の土砂が積もっていて、台風19号の爪痕が見られます。
そして、田中を出発してしばらくすると、千曲川の氾濫によって破壊された道路橋が姿を現しました。
しなの鉄道の運行再開が最も遅くなった箇所で、しなの鉄道自体には被害がなかったにもかかわらず、この橋梁が崩壊する恐れがあるとして、1ヶ月もの間運休を余儀なくされました。
途切れた橋の下に仮設の足場を組んでおり、列車はここを細心の注意を払うかのようにそろりそろりと進みました。
実際に現場を見るまでは、運転再開に1ヶ月も要するのかと思っていましたが、これほど繊細な状況では、むしろよく1ヶ月で再開にこぎつけたなという印象に変わりました。
橋が崩れ落ちないことを祈るばかりです。
こちらはもっと悲惨で、高架の先で千曲川を渡る赤い橋が崩れ落ち、完全復旧に1年以上要するとのこと。
西日本豪雨によって、JR芸備線の橋が流された時のことを思い出しますが、こちらは中小私鉄ということもあり、経営を圧迫すること必至で、より思わしくない状況ですね。
だんだん乗客も増えていって、立ち客も見られるようになり、篠ノ井を出る頃にはすっかり賑やかになりました。
15時28分、長野駅に到着です。
この後は15時58分発、金沢行きの北陸新幹線「はくたか567号」に乗る予定で、少し時間が空いたので、駅ナカのカフェでつぶそうと思ったら、満席!?
仕方がないので、新幹線のコンコースにある待合室で過ごし、頃合いを見計らってホームへ。
自由席なので、なるべく前の方で並ぼうと、発車の15分前に乗車位置で並んでいたのですが、いざ新幹線が到着すると、誰も降りてこず、自由席どころかデッキにも溢れんばかりの乗客で占められていました。
すでに疲れていた私にとって予想外の展開で、立っていくことにしました。
そして、どういうわけか、上越妙高駅で乗客がどっさりと降りて行き、ようやく席にありつけました。
これで11月22日(金)から24日(日)までの2泊3日鉄道旅行は終わりました。
本丸の大井川鐡道井川線の末端区間を乗りつぶせたし、思ったより晴れてくれたのは良かったのですが、やはりこのためだけにわざわざ時間とお金をかけたのかと思うと、虚しくなってきます。
とはいえ、未乗区間はあと三陸鉄道の宮古・釜石間と、沖縄都市モノレールの首里・手だこ浦西間、そして11月30日(土)に新規開業する相鉄新横浜線がありますから、乗りつぶしの更新はまだまだ続きます。
相鉄新横浜線は冬休みに乗るとして、あとの2路線は、う~ん・・・、来年以降ですね。(続く)