ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

東尋坊2(東尋坊~越前松島)

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東尋坊で食事した後、再び荒磯遊歩道に戻り、雄島方面へと歩きます。

不思議なことに、東尋坊ではあれほどたくさんいた観光客も、少し離れただけであっという間にいなくなります。

みんな自家用車で来ているからでしょう。

車だと行き先は東尋坊のほか、これから向かう雄島や越前松島、松島水族館ぐらいでしょう。

こうやってそれぞれの観光地を点々と訪れて楽しむのを、私はひそかに「点の旅行」と呼んでいます。

それに対して、いま私がやっているように、観光地までの過程も含めて楽しむのを、「線の旅行」と呼んでいます。

私の鉄道旅行も過程を楽しんでいることから、「線の旅行」と言えるでしょう。

「線の旅行」は、過程ももはや一種の「遊び」と化していますから、その分だけ上質な時間を過ごすことになります。

仕事だって、結果だけを追い求めてるより、その過程も含めて楽しめた方が生産性が高まると思いますが、あれと同じ考えです。

違うのは、仕事は社会的に認められた営みに対して、私のしていることは極めて個人的で、評価されることはないことです。

が、幸いなことに、こういう「遊び」と化した行為は往々にして内発的動機に基づいており、この動機は他人や賞罰に左右されない、まさに自分のための行為ですから、たとえ独りでも満足の域に達しています。

だいたい、鉄道完乗なんていうおよそ正気の沙汰とは思えない行為は、名声や賞与のためなんかではないのは自明の理で、これに真面目に取り組むのはほかでもない、自分のためなのです。

そういう利己主義が動かしているのですから、たとえ孤独でも役に立たなくても、心はそう簡単に折れたりはしない強さをもっています。







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話が違う方へ飛んで行きそうなので、荒磯遊歩道に戻ります。

「福良の浜の地層」という所に来ました。

幾重にも地層が積み重なっていて、しかもその様子が丸見えという貴重な光景です。

目視でも色の違う層がはっきりと認識できます。





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「福良の浜」の近くに、細い滝があります。

無名の滝ですが、私は勝手に「福良の滝」と呼んでいます。





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上空には、6機の飛行機がV字の隊列をつくって飛んでいましたが、自衛隊機なのでしょうか。

どうもこの辺は飛び回っているらしく、2回も見かけました。






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林の中へ入れば、鈴虫やクツワムシなど虫の音が響き、文部省唱歌「虫の声」を思い起こさせます。

自然の音は耳にやさしいようで、心地良くさせますが、何度もクモの巣に阻まれたのにはまいりました。






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荒磯遊歩道が終わり、一般道で雄島の方へ下って行きます。




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雄島の入り口に着きました。

朱い橋を渡れば行くことができますが、残念ながらバスの時間が迫ってきて、今回は断念することにします。







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実は5年前の秋に訪れたことがあり、上の3枚の写真がその時の様子です。

島全体の面積はおよそ10.2haで、1周約1kmの遊歩道が整備されています。

遊歩道はおおむね島の陸地側は林の中、向かい側は草原地帯のようになっています。

東尋坊と同じく波に浸食されて、柱状節理になった海岸も見ることができます。








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先を急ぎます。

だんだん雲が出てきて、海も潮騒が出てきました。

台風24号が近づいているためでしょう。





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短いトンネルをくぐり、また海岸の遊歩道を通って、三国海浜公園に出ます。

さらに県道を進んで、16時5分に崎浦停留所に着きました。





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散策はここまでとし、16時9分発のバスに乗ります。




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崎浦停留所の少し先が、松島水族館です。

見た感じ小規模な水族館ですが、私はまだ1度も入ったことがありません。

この近くに越前松島という観光スポットがあります。




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これも5年前の写真ですが、名前の通り、宮城県の松島のように岩場や小島点在しています。

正直、二番煎じにしても苦しい部分はあると思いますが、本家の松島とは違って、観光客はあまりいませんから、ゆっくりと見物できます。






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バスは浜地海水浴場より先は内陸部に入り、競艇場を経由してあわら湯のまち駅に停まります。





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しかし、さすがに歩き疲れたこともあって、ここからえちぜん鉄道福井駅まで行くのは勘弁ですから、このまま北陸本線芦原温泉駅まで乗り通します。





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16時40分、バスは芦原温泉駅に着き、降りて金沢方面の列車の時刻表を見ます。

すると、16時47分発の特急サンダーバード27号金沢行きがありましたから、それに乗ります。





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金沢駅でIRいしかわ鉄道経由、あいの風とやま鉄道線に乗って、富山駅に降ります。

こんどの中国・四国旅行のためのきっぷを変更するためです。

みどりの窓口には長い列ができていましたが、10分ほど待って自分の番が来て、きっぷの日にちを変更してもらいました。

1回だけなら無料で変更できるのです。

手続きを済ませ、外に出ると、月に一度のゆうぞら市をやっていて、のどが渇いたから、地ビールを一杯飲み干しました。

すっきりした気持ちで帰路に着きましたが、その後、私の勘違いで、きっぷの日にちが1日ずれていたことに気が付きました。

しかし、無料での変更はもうできないので、後の祭りとなりました。(続き)