山万ユーカリが丘線
2014年8月12日に乗車。
軌道は線路ではなく、案内軌条式という新交通システム。
車内に入ると、真夏なのに冷房が付いておらず、代わりに左右両側の窓が開いた状態でした。
それらを抜けると住宅街が目立ってきます。
公園駅はその名の通り、駅前にユーカリが丘南公園駅があり、木々を囲んで手入れが行き届いているようでした。
軌道は左右に分かれ、当電車は右へ曲がっていきますが、あとでぐるっとひと回りして左の軌道に戻ってきます。
この辺りから住宅は少なくなり、代わって林や畑などの農地が多くなってきました。
車内は不思議なことに蒸し暑さが感じられません。
女子大駅は、駅前に大学を誘致しようとしたらしいですが、失敗に終わり、現在はその大学の研究棟や宿泊施設、グラウンドなどのセミナーハウスがあります。
次の中学校駅は佐倉市立井野中学校があることから、この駅名になりました。
中学生は乗ってきませんでしたが、数人の地元客が乗ってきた憶えがあります。
井野駅を過ぎ、左手の平地林を掠めると、再び公園駅に戻りました。
街づくりの経緯については、藻谷浩介『しなやかな日本列島のつくりかた』の「『ユーカリが丘』の奇跡」(新潮社)に詳しく書かれていますが、とにかく山万社長の慧眼には驚かされます。
将来を見据えて、何十年もかけて街を育てられた熱意が読み取れました。