日豊本線
2014年(平成26年)12月26日から31日にかけて、九州旅行をしました。
そのうち、表題の日豊本線は12月26日から28日まで、途中寄り道をしながら3日かけて完乗しました。
私は初日(26日)の分は通常の乗車券と特急券類を買い、2日目(27日)からはフリーきっぷを使いました。
フリーきっぷの名前は忘れましたが、JR九州内の普通、快速、特急列車が3日間乗り放題で、しかも指定席も利用できましたから、おそらく「アラウンド九州きっぷ」だったと思われます。
事前に指定席が取れなかったので、自由席しかなく、これは座れないぞと覚悟していましたが、蓋を開けてみれば、小倉駅で降りる人が多く、窓側の席に座ることができました。
ただ、座席の前後間隔が狭く、ずいぶん窮屈な思いをしました。
しかも特急ソニックは最高速度130kmでギュンギュン飛ばし、カーブに差し掛かってもスピードを落とさずに走りますから、どうも遠心力がはたらいて、体ごと持っていかれそうな勢いでした。
大分駅でこんどは宮崎方面に向かう特急にちりんに乗り換え。
山と海が入り組んだ所を走るためか、スピードが落ちてのんびりしたムードが漂っていました。
夕食はビジネスホテルから15分ほど歩いた鶏肉料理店に入り、鶏肉の竜田揚げ定食を食べました。
明くる日(27日)は、8時台の特急にちりんで宮崎駅に向かいました。
かつて鹿児島本線の花形特急であったつばめ号の車両で、つばめ引退後は「俺は現役時代バリバリ働いたから、余生はローカル線でのんびり過ごす」といった風でした。
佐伯駅から延岡駅にかけて普通列車の本数が極めて少なく、この当時は朝に1本、夕方から夜に2本の計3本しかない状態でした。(ちなみに現在は朝に1本の延岡行きの他は、夕方と夜の2本が途中の重岡行きに短縮され、より悲惨な状況となっています)
いったいどれほど秘境度が濃いのか、この目で見てみましたが、確かに山の中をくねくね走り、沿線人口は多くありませんでしたが、かといって何もないわけではなく、どの駅前にもいくつか民家はあって、思ったほどではありませんでした。
ただ、住民は車で移動しますから、まあ鉄道は利用しないだろうなとは思いました。
延岡駅から土地が開けた所を通り、それに伴って線路の状態も良くなって、特急らしい走りっぷりを見せてくれました。
海の眺めがよく、日が海面を照らし出して、キラキラとしていました。
2日目は宮崎駅近くのビジネスホテルに泊まりました。
この区間は住宅街や山ばっかりで、大したことは憶えていませんが、重富駅から鹿児島駅までの区間は鹿児島湾(錦江湾)すれすれに走り、目の前には桜島がそびえ立っていて、いつまでも眺めていたい気持ちになりました。
反対側には崖がすぐ迫り、すごい所に線路を敷いたなと感心するぐらい際どかったです。
全体を振り返ってみると、概して海の眺めの良い路線だと思いました。