西武池袋線・秩父線(飯能~西武秩父)
飯能駅からは、10時45分発の各駅停車で西武秩父へと向かいます。
4両編成で、ドア横のボタンを押して開ける「半自動方式」です。
すでに乗客がたくさんいて、4人がけボックス席はかろうじて窓側の席に座れたものの、進行方向とは逆向きになってしまいました。
三が日とはいえ、秩父もアニメの聖地としてメディアに取り上げられ、すっかり人気スポットとなりましたね。
電車は次の東飯能駅を過ぎた先で、単線から複線になり、高架区間を走ります。
武蔵が丘車両基地にて、反対電車との待ち合わせ。
この先は再び単線となります。
8両編成の反対電車が軽やかに通過していき、混んでいる当電車もどうせなら8両にしてほしかったと思いました。
やがて、電車はゆっくり動き出しました。
高麗駅から本格的な山岳路線となります。
並行する川は「高麗川」です。
スイッチバックする飯能駅でなく、こんな中途半端な駅で路線名が変わるのは、かつての池袋線(武蔵野鉄道)の終着駅がここだったからです。
降りる人はそれほど多くはありませんでした。
トンネルと橋梁を繰り返しながら、上っていきます。
個人的な感覚として、秩父線は以前に比べて人気の路線になったなと思います。
それは、秩父がアニメの聖地ということもありますが、同時にこの路線の景色の良さが認知されるようになったからだと思うのです。
なんてったって、池袋から特急で1時間ぐらいでこの景色に逢えるのですから。
魔夜峰央『翔んで埼玉』では、埼玉が執拗にディスられてますが、捨てたもんじゃないですね。
正丸駅を出発すると、すぐに正丸トンネルに入ります。
全長4811mで、私鉄線のトンネルとしては長い部類に入ります。
途中で列車交換のための設備も整っています。
正丸トンネルを抜けると、芦ヶ久保駅です。
ここから並走する川は「横瀬川」で、先ほどの高麗川とは逆向きに流れています。
電車は下り勾配に差し掛かります。
反対列車は、行きの時に乗車した特急ラビュー号で、車内は混んでいる様子がうかがえます。
芝桜で有名な羊山公園の下をトンネルでくぐり、市街地に入って、秩父鉄道と合流。
11時33分、終点の西武秩父駅着です。