筑豊本線、香椎線、志賀島、西鉄貝塚線
朝、8時に博多駅。
乗り鉄としては遅い出発だが、早起きは苦手なので、仕方ない。
今日から最終日の広島駅まで5年ぶりの「青春18きっぷ」を使う。
なにしろ、有料列車は使わないから安いし、JR線内であれば乗り降り自由だから、切符を買う手間が省ける。
早速、コンコースへ行くと、またしても遅れの情報が!?
どうやら西小倉駅付近で「列車障害」とかで遅れたらしい。
(後で、車が踏切内で立ち往生したと知らされた。)
コンコースにいても何もないし、ホームで待っていると、電光掲示板には7分遅れとある。
しかし、数分後には14分遅れに増え、13分遅れと一定しない。
結局、博多駅を出発したのは、本来8時11分を18分遅れの8時29分出発。
先が思いやられる。
7両編成の快速列車は住宅街を走り抜け、8時55分に原田駅に到着。
しかし、所定の時刻になっても発車せず、車内放送で「鹿児島本線の接続列車を待つため、9時12分ごろ発車します」と。
これで桂川駅に接続する9時34分の直方行きの列車は乗れなくなった。
放送通りの9時12分に出発。
筑前山家駅を出ると、山岳地帯に入り、冷水峠をトンネルで抜ける。
この区間が個人的に絶景ポイント。
昨日通った桂川駅を10分遅れで到着。
すると、本来乗るはずだった9時34分発の直方行き快速列車も遅れていることが分かり、一安心。
駅の売店で豆大福を1つ買って、14分遅れの9時48分に発車。
鹿児島本線の遅れが離れた所まで影響を受けると思うと、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な仕組みを思い出す。
10時15分にかつて石炭輸送の拠点であった直方駅に到着。
本来なら駅を出て石炭輸送の面影を味わいたかったのだが、次の若松行き普通列車が10時25分と10分しかないので諦める。
若松行きの列車は、1年前に出た蓄電池車である。
10時25分に直方駅を静かに出発。
なので、やっぱり電車と同じ走りっぷり。
改札を出ると、東筑権の立ち食いそば屋があり、食べたい気分だったが、折り返しの時間が10分しかなく、諦めることにした。
折尾駅に戻り、11時59分発の快速荒尾行きの列車が時間通りに来たので、ダイヤはすっかり回復したようだった。
地方交通線なのにほとんど席が埋まっていた。
13時11分に宇美駅に到着。
折り返し西戸崎行きは13時46分なので、近くのハンバーガーショップでチーズバーガーとポテトフライを注文。
ハンバーガーはパテが分厚く、シャキシャキレタスがたっぷり。
それで甘めのトマトソースがチーズとお肉によく合っていた。
折り返しの列車で私が乗った車両にはたくさんの博多美人が乗車した。
雁ノ巣駅を過ぎると、両側が海と砂地が近づいている。
車窓の目の前が砂地というのは珍しい。
14時42分、西戸崎駅に到着。
ここから金印が発見された志賀島までバスに乗る。
しばらく走ると、両岸が海でそれが島まで続いている。
つまり、志賀島は陸続きなのだ。
階段を上がると本殿があり、お参りする際、砂で清めるというのが珍しい。
再びバス停へ戻り、まだ10分強時間があったので、近くに渡船待合所に行ってみる。
所謂「漢倭奴国王」の金印について説明書きがあり、原寸大のサイズもあった。
再びバスで西戸崎駅に戻り、列車を待つ。
駅前でおばちゃんがムシャムシャ食べているたこ焼きを、2匹のカラスが虎視眈々と狙っている。
しかし、おばちゃんはカラスを追っ払うどころか全く動じずにたこ焼きを食べ続ける。
結局、カラスは諦めてどこかへ飛んで行ってしまった。
16時6分の宇美行きの折り返し列車に乗り、和白駅で下車。
西鉄中央行きの列車が2両編成で入ってきた。
車内では、子供が座席の上に乗ったり、別の座席の所まで走っていって再び乗り、最後はドアを蹴っていて母親の注意をちっとも聞かなかった。
小学校に入ったら、きっと「大物」として教師の手を焼かせるに違いない。
終点の西鉄新宮駅で降り、その先を見てみる。
貝塚線は2007年まで津屋崎駅へ続いていた。
今は新興住宅が建ち並んでしまい、復活はもうない。
あと、近くに防風林と中に新宮神社もあった。