ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

旧北陸本線散策(筒石駅~有間川駅)

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昨年の3月4日に、えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン筒石駅から能生駅まで旧北陸本線の廃線跡を散策しましたが、それ以前の2014年(平成26年)4月20日に、やはり筒石駅から有間川駅までを散策しました。
 
まだえちごトキめき鉄道に転換されていない、JR北陸本線の時代。
 
この時初めて筒石駅に降りましたが、ホームがトンネル内とあって薄暗く、異様な雰囲気に包まれているのを憶えています。
 
しかも出口へは290段の階段を上らなければならず、すでに軽い息切れを起こしていました。
 
きっぷを駅員さんに渡し、ようやく地上に出てみると、なんと山の中にあること。
 
周囲に民家はほとんど見当たりません。
 
 
 
 
 
 
 
 
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海へ向かって道なりに下りて行きながら谷の方を向くと、絶壁といえるぐらい険しい崖が川底へ深く落ちています。
 
この辺りは地滑り多発地帯と言われてますが、この険しさを見れば、さもありなんですね。
 
高架の高速道路を過ぎ、やがて小学校が見えてくると、民家がポツポツと姿を現します。
 
さらに道路が国道8号線と突き当たると、まとまった住宅街に出て、ここが筒石の集落です。
 
 
 
 
 
 
 
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国道沿いには、1969年(昭和44年)9月に廃線となった旧北陸本線跡が「久比岐自転車道」として整備されています。
 
自転車道といっても、標識には歩行者も利用可能となっています。
 
道幅といい、緩やかなカーブ・勾配といい、まさしく鉄道が通った痕跡がはっきりと分かります。
 
この時私はどこまで行くか決めてませんでしたが、ひとまず北西の方向へ進むことにしました。
 
 
 
 
 
 
 
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トンネルもこの通り、レンガ造りと当時の雰囲気が伝わってきます。
 
この「大抜トンネル」は391mと、鉄道トンネルとしては短いですが、歩くとなると意外に長く感じ、不気味な趣とあって、早く抜けたい気持ちに駆られます。
 
とはいえ、トンネル内には灯りがついており、新潟県がしっかり整備していることを窺わせます。
 
 
 
 
 
 
 
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筒石駅から歩いておよそ1時間20分、名立に着きました。
 
名立川がすぐ近くの日本海へ注ぎ、河口付近には道の駅が立っています。
 
名立駅は上流の方にありますが、電車の時間が合わず、私はもう1つ先の有間川まで行くことにしました。
 
 
 
 
 
 
 
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ちょうど桜が見頃を迎えていました。
 
 
 
 
 
 
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不動滝という小さな滝も見られます。
 
列車が走っていた頃はこういうスポットなぞ見向きもされてなかったのでしょうけど、歩くとなると目が向きますね。
 
 
 
 
 
 
 
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筒石駅を出発してから2時間40分、有間川駅に到着しました。
 
すっかり足がくたびれて、これ以上歩きたくなくなりました。
 
 
 
 
 
 
 
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有間川駅無人駅で、目の前に国道を挟んで日本海が一望できます。
 
漁村の駅といった趣がありますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
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当駅は鉄道撮影スポットにも適していて、線路がちょうどS字カーブを描いていますから、撮るのが下手くそな私でもこの程度なら撮れました。
 
というか、特急はくたかには散々お世話になったにもかかわらず、写真がこの3枚しかなく、もっと撮っておけば良かったと後悔している次第です。。。
 
 
 
 
 
 
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日がだいぶ傾いてきた頃、直江津行きの普通電車が入ってきました。
 
えちごトキめき鉄道になった今は、ディーゼルカー(ただし最新型)ですから、この413系も歴史の中に封印されてしまいましたね。
 
それはともかく、この廃線跡はよく整備されており、途中に道の駅もあることから、比較的利用しやすいなと思いました。