令和最初の小旅行(中島閘門~富山環水公園)
少し前ですが、5月2日(木)、澄み切った青空が広がってお散歩日和でしたので、ちょいと出かけてきました。
私にとって、恒例の富岩運河を歩いていきます。
駅から歩いて10分ほどで、中島閘門に到着。
先月来た時点では、運河の両岸にピンクの桜が遠くまで続いていましたが、すっかり新緑の景色に変わりました。
私が来た時は、船の姿がありませんでした。
もし船が来れば、閘門が開くと同時に水位の高い所から低くて幅の狭い所に水が勢いよく流れ、徐々に水位の差が縮まって、やがて通行できるようになります。
これと同じ仕組みが、パナマ運河でも採用されていますね。
道の右側には、「曲面護岸(むくり護岸)」が見えます。
地味に、昭和期における土木技術の高さをアピールする説明版が掛けられています。
青い空と新緑は5月らしい風景の1つ。
やさしい風が吹けば、サラサラと音を立てながら、耳に染みてくる。
同時に心地良い涼しさが肌に触れ、疲れた身やささくれた心を癒してくれますね。
木々のどこかで鳥たちの鳴き声が聞こえ、目を凝らすと、小さな鳥の姿が。
名前はわかりませんが、緑の葉っぱや枝をかいくぐって跳ぶさまは、可愛らしいものです。
陽の光を全身で受け止め、これからさらに成長していくであろう木々。
つい自分の姿にも重ねたくなります。(中二病?)
橋を渡って、こんどは左岸に移ります。
ハナモモでしょうか?
だいぶしぼんでいるようでした。
花が敷き詰められているわけではないけど、濃淡のピンクが散らばり、近づけば少し甘い匂いが漂っています。
(蜂には要注意ですが)
鴨がまるで日向ぼっこしているかのような。
首を後ろに向け、くちばしで身体をつついている。
かゆみを取るためなのか、それともゴミを取るためなのかはわかりません。
ただ、そういう仕草は、なんとも愛おしい姿ではありませんか。
と、そこへ2隻の船が自転車ぐらいのスピードでやってきました。
ライフジャケットを着た観光客が水上からの景色を楽しんでいるようでした。
中島閘門から歩いて20分強、富岩運河環水公園に着きました。
シダレヤナギは名前の通り、葉っぱごと枝をだらりと垂れ下がっています。
運河に架かる「天門橋」から山の方へ眺めます。
ゴールデンウィークとあってか、観光船にはたくさんのお客さんを乗せ、忙しく回っているようです。
両岸の芝生にもたくさんの人がいて、レジャーシートを広げてごろんと横になったり、カップルが睦まじくしていたり、子ども達が走り回ったり。
スタバにもたくさんのお客さんで賑わってますね。
その後ろには、白い雪を被った立山連峰がうっすらと見えます。
冬の間、どんよりと灰色の雲で覆われる日が多い富山では、春になると青空と白い雪を冠した立山連峰のセットが見え、富山の春らしい風景となります。
その風景を写真に収めようと、スマホやデジカメを持って記念写真を撮る人達も、この天門橋にはたくさんいました。
こういう穏やかで平和な時間が続けばいいのですが、そういうわけにもいかないでしょう。
平成期は直接的な戦争こそなかったものの、まだまだ解決すべき課題は多い。
だからこそ、他人事のように願っているだけではダメで、平和な日常を(自分なりに)つくり続けるよう不断の努力が必要。
私も一市民として、できることをしていきたいですね。
話を散歩に戻して、富岩運河環水公園の出入り口から富山駅まで、徒歩10分。
ライトレールは今でもたくさんのお客さんに利用されて、人気ですね。
というか、富山市の顔と言える存在でしょうか。
そうそう、4月20日に南北を貫く通路ができました。
まだ幅が狭いですが、これでわざわざ地下通路を通らず、そのまま真っ直ぐに行き来できるようになりました。
来年には北側のライトレールと南側の市電がつながるそうで、そうなればますます便利で魅力的な駅になりますね。