ハワイ旅行7(帰国)
ハワイ時刻で7月13日(土)。
この日の朝はにわか雨があったらしく、曇り空となっていました。
が、ホテル前の海上には綺麗なアーチを描いた虹が架かっており、部屋にいた家族みんなが惹きつけられました。
3階に降りて、テラスで朝食をとっていると、雀たちがやってくるではありませんか。
どうも我々の朝食を狙っている様子で、すっかり人に慣れているのか、遠慮なしに近づいてくるではありませんか。
手で追っ払うと逃げていくものの、しばらくすると再びやってくる。。。
「だるまさんが転んだ」みたいで、落ち着いて食事することができませんでした。
かといって、中で食べようものなら、冷房が効きすぎて寒い思いをしてしまう。
困ったものでした。
部屋に戻ると、だいぶ晴れて爽やかな風が流れてきました。
浜辺に近い海へと見下ろせば、ボートレースをやっているらしく、たくさんのボートがぐんぐん沖の方へと進んでいきます。
沖のある地点まで行くと折り返して戻ってくるのですが、高波で転覆するという哀れな姿も見られました。
午前11時に送迎バスに乗り、ホノルル空港へ。
妹夫婦とその親戚は一足先に(といっても午前6時50分に)空港へ行ってしまいましたが、直前まで集合場所を間違えていたらしく、私の両親がお礼の挨拶に行かなければ置いてかれるところでした。
もっとも、前日に私がしおりで集合場所を見ていたので、妹夫婦に知らせに行った方が良いのではと話していたおかげでもありますが、とにかく無事にバスに乗れたようでした。
我々家族と親戚のグループは妹たちよりゆっくりと身支度できたはずですが、バス車内で母がなにやらバッグの中をごそごそとしているらしく、「何探してるの?」と聞くと、
「パスポートがないのよ!どこへいったのかしら?」と青ざめた様子で必死に探していました。
父と私も一緒に探し、そして母のパスポートは父のバッグの中にありました。
見つけた時は、母は「良かった~」とすっかり安堵して、「もうなかったら、ここに永住するところだったよ」と肩を撫で下ろしました。
1時間弱の乗車で空港に到着。
我々が乗る飛行機は出国審査からずいぶん離れた所で、長い通路を10分ほど歩いたような気がします。
吹き抜け状態ですが、乾いた風が入り込んで案外涼しかったです。
私はお腹が空き、「何か食べてくる」と言うと、家族は半ばあきれた様子で、
「よく腹が減るね~」と言いながら、ここで待ってるから食べてらっしゃいと言いました。
レストランで食べようかと思ったけど、店員がみんなハワイ人で、どう注文すればいいか分からない。
中にはハワイ人が寿司屋に立っているという珍景も見られ、いったいどんな味がするのか興味がありましたが、時間がないので諦め、結局、スタバで買うことにしました。
母が来て何を買うのか決まったと言うので、エッグマフィンだよと答えると、
「私も何か買おうかな」と一緒に並び始めました。
10分ほど待って私たちの番が来て、私がエッグマフィンを注文すると、
「どれ、私が払ってあげる」とクレジットカードを取り出しました。
ところが、母と店員とのやり取りがうまくいかず、おまけにこの店員がクレジット決済の仕方が分からなかったようで、余計に時間がかかってしまいました。
店員が店長らしき人に聞き、なんとかクレジット決済が済み、
「Catch your name.」と言ってきたので、私の名前を教えたのは、2日前のハンバーガー店で経験済み。
5分ほど待って例の大きな声で私の名前を呼び、やっと商品をゲットできました。
美味しかったけど、単品で6ドルはやっぱりお高い。。。
成田空港行きの便は午後3時過ぎに出発。
到着は午後6時半の予定で、たったの3時間かと思われるかもしれませんが、日本との時差が19時間あることを忘れるなかれ。
したがって、13日(土)に出発した飛行機は日付変更線を跨いで、14日(日)になるのです。
フライト時間は8時間で、行きの7時間より1時間余計にかかっていますが、これは偏西風とは向かい風のためです。
長いけど、深夜帯にはかからないので、その点は楽だなと思いました。
機内食も2回出ましたが、こんどは時間を置いて、しっかりとした食事が提供されました。
機内のワインも美味い!
一方、腹を下した父はようやく落ち着いてきたのか、少しだけ箸を付けて、あとは私が全部平らげました。
予定通りの午後6時半に成田空港に到着。
こちらも夏なのでまだ明るかったけど、じめじめとした空気が出迎えてくれて、「嗚呼、やっぱりここは日本だな。」と現実に引き戻されたのを思わざるをえませんでした。(終わり)