谷中銀座
2月20日(木)。
仕事で東京研修に行ってきました。
研修自体は個人的に楽しみにしていて、実際おもしろかったのですが、如何せん、新型コロナウィルスが広がりを見せ始めている頃でしたから、やはりそれなりの覚悟をもって行きました。
新幹線はそれほど混みませんから、まだいいにしても、東京の在来線に乗るのが鬼門で、ラッシュ時を外しているとはいえ、混むことに変わりはありませんから、下手をしたら接触感染するかもしれない。
そうなれば、ウィルスを富山に持って帰ることになり、周囲に広げるだけでなく、富山で初の感染者認定という不名誉を受けかねません。
だから、マスクをしていったのはもちろんのこと、電車内でも極力吊り革や手すりに掴まらないように気を付けました。
研修が思ったよりだいぶ早く終わってしまい、帰りの新幹線の出発まで時間がありました。
指定席を取っていましたが、べつにそれより前の新幹線の自由席に乗ってさっさと帰っても良かったのですが、人が密集していない所なら多少寄り道しても大丈夫であろう。
そう判断し、それなら久しぶりに谷中銀座あたりでも散策しようと、日暮里駅にやってきました。
駅前の道路橋からは京成線、常磐線、宇都宮線・高崎線、新幹線、京浜東北線、山手線が駆け巡っています。(さらに東側には日暮里舎人ライナーもある)
鉄道好きの子どもには魅力的なスポットになるでしょう。
看板にも日暮里を駆ける車両が示されていますが、そのうちの半分はもう走っていません。(山手線、京浜東北線、フレッシュひたち)
いずれは更新されるのでしょうか。
西へ進むと、「夕焼けだんだん」と呼ばれる坂に着き、その先が谷中銀座商店街です。
全長およそ170mの両側に、約60店舗の店が構えられています。
カフェ、雑貨店、食堂、総菜屋、土産物屋など、いろんなお店がめくるめく立ち、お客さんとの会話で盛り上がっています。
この区間は自動車進入禁止なので、歩行者が気兼ねなく歩けるのがいいですね。
私はカフェに入り、コーヒーとガトーショコラをいただきました。
平日夕方とあってか、お客さんの数は私を含めて4人しかおらず、私は本を読みながら30分弱過ごしました。
カフェを出て、さらに散策続行。
時間が少なくなってきたので、寛永寺・上野の方には行かず、より近い西日暮里駅の方へと歩を進めました。
道路が歩行者で賑わい、自転車で郵便物を届ける・・・
昔ながらの風景が残っていて、年配者にとっては「懐かしい」と感じるのではないでしょうか。
少なくとも、マイカーが自由に入ってきたら、ありえないと思われます。
ただ、欲を言えば、持ち運びができる簡易的なベンチをもっと設置してくれると、座りながらコロッケ等を食べることができるし、人とのコミュニケーションも促進されるのではと思いました。
もちろん、新型コロナウィルスが広がりを見せているこの時期は控えるべきですが。
大通に出ました。
車がひっきりなしに行き交う様は、歩行者にとってもはや「壁」も同然で、向こう側へ行くには青信号や歩道橋とかで渡るしかありません。
公共物である道路が車に占有されている状況は、見直されていいと思います。
なにやら工事中の様子でした。
右の京浜東北線の電光掲示板が発車時刻を示しているのに対し、左の山手線は「〇〇分後」といった表示がされています。
正直、統一感がないと外国人にとってはややこしいのではないかと思ってしまいますが、ま、山手線は数分に1本の具合で来ますから、分からなくても問題ないでしょう。
ホームドア設置も着々と進められていますね。
乗客の安全が確保されるのは良いことですが、その一方で、設置が完了した路線からワンマン、さらには無人運転を進める話が出ているのが気になるところ。
JR東日本からすれば人件費削減効が期待できますが、信号機や車両トラブルなど乗客ではない、会社側由来の事故が起きたら、スムーズに対応できるのか。
会社側のみが潤うばかりで、利用者側の利益は損わないでほしいです。
帰りの新幹線にも予定通り乗ることができ、富山に着いてしばらしくしても風邪の症状はありませんでしたから、ホッとしたところではあります。
ただ、まだまだウィルス拡大に予断を許さない状況ではありますから、落ち着くまで旅行はしばらくの間、控えておこうと思います。