三陸鉄道リアス線(久慈~宮古)
10月5日(月)。
ホテルの朝食をとり、午前7時半にチェックアウトを済ませました。
ホテル近くのコンビニに行き、昨日もらった1000円分の地域クーポン券で飲み物とおやつを買いました。
やはり残念ながら、外は雨模様。
できれば使わずに済ませたかった折りたたみの傘を開き、久慈駅へ。
自動券売機で盛駅までの運賃は、3780円。
片道に限り途中下車できる切符も同額でしたので、予定では降りませんが、一応そのサービスも付いているものを購入しました。
そして、久慈駅といえば、なんといっても駅弁「うに弁当」。
三陸でとれたウニを使ったものですが、原則1日20食しか販売されず、「幻の駅弁」なんて言われたりもします。
そんな駅弁に巡り合えるチャンスですから、駅に併設されている「リアス亭」というお店で積まれていた弁当を1つ購入しました。
盛行きの普通列車が留置線にスタンバっています。
2両編成だったら嬉しいですね。
ホームにはすでに高校生がズラリと並んでいて、跨線橋の階段にまで及んでいました。
先に八戸線が入線してきました。
当列車に接続するのでしょう。
続いて、盛行きの普通列車がゆっくりと入ってきました。
まさかの1両編成!
写真なんか撮ったせいで、ほとんどの席が埋まってしまいましたが、なんとか海側のボックス席を確保しました(向きは反対ですが)。
高校生のみならず、高齢者の観光客が予想外に多く、「Go to キャンペーン」おそるべしと思いました。
おそらく高校生は近くの駅で降りるのでしょうけど、観光客は比較的長距離を利用するため、少なくとも宮古駅までは混雑の状況は続きます。
その先は未知数ですが、終点の盛駅まで4時間も続くのだとしたら嫌ですね。
と、思っても仕方ないので、とりあえず目の前の景色を楽しみましょう。
久慈から宮古までの区間は2回目ですが、1回目のことなんかほとんど覚えていません。
だから、景色がなんだか新鮮に見えてきます。
久慈駅を出ると、すぐに山の中に入り、民家が見当たらず森ばかりのところを走ります。
陸中野田駅で、高校生たちは降りていきました。
混雑は少しばかり緩和されたものの、座席はほぼすべて埋まったままです。
海沿いに出ると、まだまだ東日本大震災の跡と復旧中の姿が見られます。
たしか大沢橋梁だっと思いますが、見晴らしの良い所で列車は一時停止してくれます。
雨は降っていないものの、海上には雲が広がっていて、寂しさを引き立てています。
もう1カ所の橋梁上でも一時停止してくれます。
明らかに地元向けというより観光客向けのサービスですね。
宮古までの区間は踏切が一切なく、トンネルと高架を多用した現代的路線ですが、スピードはおそく、時間がかかるのも納得です。
時々、反対列車との待ち合わせがあり、久慈方面の列車の様子を見ると、やはり観光客で混んでいます。
月曜日でこの有様ですから、週末になったらそれはもう恐ろしい具合なのでしょう。
でも、コロナ禍とはいえ、収入も確保しなければならない現状ですから、とにかく来てくれないことには、たちまち「火の車」に追い込まれます。
感染拡大予防と経済の両方を満たすのは、ジレンマですね。
列車は9時46分に宮古駅に到着。
ここで18分の停車です。(続く)