気仙沼線
2日目(6月2日)は、気仙沼駅からスタート。
駅のすぐそばに、市営のマンションがそびえ立っています。
地下駅から2階駅まで果たしてどれぐらいかかるのか未知数ですが、これに成功しないと、仙台空港鉄道はまだ本数があるからいいにしても、その後の槻木駅で、1時間以上待たされることになり、それ以降の旅程も芋づる式に後ろ倒しになっていって、米沢駅近くのホテル到着が1時間以上遅くなりますから、なんとしても乗り換える必要があるのです。
前日のうちに、当駅から利府駅までを購入しました。
乗車人数は、私を含め5人もいませんでした。
しばらくはバス専用道路を走ります。
道路は鉄道の路盤を再利用したものです。
不動の沢駅から一般道に入ります。
この後、専用道と一般道を交互に通ります。
新しい橋が見えますが、路盤も築いているあたり、BRT専用道路を造っているのでしょうか。
のどかな所を走ります。
地形が複雑なこともあり、バスは丘、海岸、内陸部と様々なところを走り、景色は変化に富んでおもしろいのですが、それゆえ、左右やアップダウンが激しいです。
私はバスにあまり酔わない性質なのですが、これはさすがに身体への負担が大きかったです。
もし長距離乗車をする場合には、あらかじめ酔い止めの薬を服用したり、前寄りの席に座ったりすることを薦めます。
こういう無残な姿がいたる所で見られ、これではいくら儲かっているJR東日本といえども、鉄道での復旧は非常に難しいなと痛感しました。
仮に莫大な費用等を投じて復旧させたとしても、毎年赤字を垂れ流すのは必至ですから、相対的に安価なBRTへ流れるのも分かります。
歌津駅の旧ホームです。
新しい駅舎もあったらしいのですが、津波で流失し、今ではBRTのバス停が設置されているのみです。
ベイサイドアリーナ駅周辺の様子です。
病院や総合体育館のそばに設置され、南三陸町役場もここが最寄りです。
どの建物もピカピカに新しいです。
志津川駅周辺には、漁港が広がっています。
内陸部に入り、9時22分、柳津駅に到着。
中に入ると、気仙沼線の写真がたくさん飾られています。
これを読むと、沿線の人々がいかに気仙沼線の開通を言葉につくせないほど喜んでいたか、そして2011年の震災で鉄路がバラバラにされても、つらい現実としっかり向き合い、未来へ向けて歩もうとしているのかが伝わってきます。
そして、津波によって押し流された保存用の蒸気機関車や、引き裂かされた鉄路、流失した駅舎やホームなど生々しい様子の写真と同時に、復旧からのBRT走行の様子なども載せられて、先ほど見た工事に携わった人々と重ね合わせると、決して忘れてはならない姿だなと痛感しました。
9時39分発、小牛田行きはディーゼル車の2両編成で、ポツポツと乗客はいました。
ほとんどがこの水田地帯を走り抜けます。
10時15分、終点の小牛田駅に到着し、少し駅前を歩きまわります。(続く)